12スーパーエアロ フリーゲン (SA48)
  with 夢屋ナイロン2号用2027スプール群 & 
      スーパーエアロ サーフリーダー CI4+ 35標準ナイロン3号用スプール

2017年6月24日現在

@夢屋・ナイロン2号用2027スプール装着時
A夢屋・ナイロン1.5号用アルミ冷間鍛造スプール装着時
B12フリーゲン標準ナイロン1.5号用スプール装着時
飛距離指数:1.034 (
★★★★
平均飛距離:171.15m

(テスト回数:9回)

C13サーフリーダー標準ナイロン3号用スプール装着時
飛距離指数:1.034 (
★★★★
平均飛距離:171.19m

(テスト回数:7回)

  
夢屋・ナイロン2号用2027スプール装着(標準ベール仕様)           夢屋・ナイロン2号用2027スプール装着(ベールレス仕様)


  
夢屋・ナイロン1.5号用アルミ冷間鍛造スプール装着(標準ベール仕様)   夢屋・ナイロン1.5号用アルミ冷間鍛造スプール装着(ベールレス仕様)


  
12フリーゲン標準ナイロン1.5号用スプール装着(標準ベール仕様)      12フリーゲン標準ナイロン1.5号用スプール装着(ベールレス仕様)


  
13サーフリーダー35標準ナイロン3号用スプール装着(標準ベール仕様)  13サーフリーダー35標準ナイロン3号用スプール装着(ベールレス仕様)


スペック 12スーパーエアロ フリーゲン (SA48)
発売時期 2012年
スプール スプールタイプ 夢屋・ナイロン2号用
2027スプール
夢屋・ナイロン1.5号用
アルミ冷間鍛造スプール
12SAフリーゲン
標準ナイロン1.5号用スプール
13SAサーフリーダーCI4 35
標準ナイロン3号用スプール
前端径 φ72.0mm φ73.5mm φ73.5mm φ73.5mm
算出後端径 φ76.0mm φ77.5mm φ77.5mm φ77.5mm
ストローク 35mm 35mm 35mm 35mm
勾 配 マルチテーパー4度 マルチテーパー4度 マルチテーパー4度 マルチテーパー4度
エッジ開放角度 67度 67度 67度 57度
全 長 50.6mm 52.6mm 52.6mm 52.6mm
ナイロン2号
糸巻き量
カタログ値:270m
実測値:285m
カタログ値:150m
実測値:235m
カタログ値:150m
実測値:235m
カタログ値:300m
実測値:340m
本体材質 超々ジュラルミン アルミニウム合金 アルミニウム合金 アルミニウム合金
リング材質 超々ジュラルミン一体 アルミニウム合金一体 アルミニウム合金一体 アルミニウム合金一体
スカート なし なし なし なし
希望小売価格 16,000円(税別)
※スプールバンド,ケース付属
6,000円(税別)
※スプールバンド,サンドプロテクター,ケース付属
15,000円(税別)
※スプールバンド,サンドプロテクター別売
5,100円(税別)
※スプールバンド,サンドプロテクター別売
カタログ自重(計算値) 430g 435g 435g 456g
ナイロン2号糸込み質量
(標準ベール仕様)
453g 458g 458g 477g
ナイロン2号糸込み質量
(ベールレス仕様)
443g 448g 448g 467g
フルストローク全長 190.5mm
オシュレーション方式 円筒カム複軸
等速:0.3度密巻き
前後各50ターン:0.7mmピッチ
ボールベアリング 9個(うち1個ローラーベアリング)
ラインローラー パワーローラーV
(耐食処理シールドボールベアリング1個内蔵)
マスターギヤ 超々ジュラルミン
(冷間鍛造)
メインシャフト アルミニウム合金
φ6.5mm
ボディー&ローター アルミニウム合金製ボディー
カーボン繊維強化樹脂製ローター
ハンドルタイプ 左右両用/80mm
ハンドルグリップ 樹脂
ローター回転方向 時計回り
ギヤ比 1:3.4
メーカー希望小売価格 44,100円(税別)
歴代エアロでも最大ストロークとなる40mm版のスーパーエアロ テクニウムMgの誕生から5年後の
2008年に、08スーパーエアロ キススペシャルMgが35mmストロークでデビューした。

スーパースローオシュレーションにベールレス・ローターと遠投性能と独創性に主眼を置いた
スーパーエアロ テクニウムMgに対して、08スーパーエアロ キススペシャルMgは等速スロー
オシュレーションとワンピースベールを採用し、実釣での使い勝手を重視した仕様となった。



メタルボディーの優れた強度特性と寸法精度によりもたらされる高い剛性感とシルキーな回転性能
は歴代『スーパーエアロ テクニウム』シリーズから継承され、さらに主要部品は
スーパーエアロ テクニウムMgと同様にマグネシウム合金製でありながら、2009年以降基本設計を
共有しスプールにも互換性も持たせた派生機種が順次発売された。

その派生機種・第一弾がドラグ付き軽量遠投マシン:09スーパーエアロ キススペシャルSD、第二弾
が固定スプール式準フラッグシップモデル:09スーパーエアロ フリーゲンとなるが、
08スーパーエアロ キススペシャルMgのマグネシウム合金製ボディー&ローターをアルミニウム合金
製ボディー&カーボン繊維強化樹脂製ローターに置換したのがフリーゲンとなる。

09スーパーエアロ フリーゲンはアルミニウム合金冷間鍛造製・大口径ノーテーパースプールを2個
装備する点と12段階タラシ調整機構や等速スローオシュレーション,低重心バランス設計は
08スーパーエアロ キススペシャルMgから継承しつつ、糸落ち防止機構を付加することで初心者〜
中級者にも使い易い仕様となっている。

08スーパーエアロ キススペシャルMgと09スーパーエアロ フリーゲンのボディー形状は共通の金型
で成形をしたかにも思えるほど類似デザインを採用しているが、詳細に見ると糸落ち防止機構の
装着と樹脂化に伴い外形が大きくなったローターによる重心移動分だけリールフットからボディーに
至る形状を変更して、リール重心をリールフット直下に配置している。

実に巧妙に、最上位グレードのデザインから得られる品格とステイタスを派生機種にも分け与えて
いるが、当然マスターギヤやピニオンギヤ,オシュレーション機構などの主要な駆動系部品が収まる
ボディー形状がほぼ同じ設計となることから、リーリングにおけるシルキーな回転フィールは派生
機種にも高いレベルで受け継がれている

08スーパーエアロ キススペシャルMgの派生兄弟機種は続々と増えており、
2010年に10パワーエアロ フリーゲンTD、
2011年に11スーパーエアロ キススペシャル コンペエディションが誕生。

11スーパーエアロ キススペシャル コンペエディションは、スプールの前端側5.0mm区間と後端側
1.5mm区間をノーテーパーとしてライントラブルを防止しつつ、スプール胴部28.5mm区間はライン
放出抵抗を低減するため4度テーパーとしたマルチテーパースプールに生まれ変わり、
08スーパーエアロ キススペシャルMgに代わる新・フラッグシップモデルとなった。

11スーパーエアロ キススペシャル コンペエディションの仕様変更はスプールだけに留まらず、
0.7mmピッチのスーパースロー10・オシュレーションや贅肉を削ぎ落とした70mmライトマシンカット
ハンドルと『キススペシャル』らしくホワイトパールの塗装を採用し、355gという歴代エアロシリーズ
でも最軽量スペックにチューニングを受け、ラインナップから消滅したスーパーエアロ テクニウムMg
の持つある種ストイックなキャラクターを継承した。

その11スーパーエアロ キススペシャル コンペエディションのDNAを受け継ぐ準フラッグシップモデル
として2012年に誕生したのが、12スーパーエアロ フリーゲンである。

12スーパーエアロ フリーゲンも11スーパーエアロ キススペシャル コンペエディションと同じく
4度マルチテーパースプールとスーパースロー10・オシュレーションを採用するが、
09スーパーエアロ フリーゲンと同様にボディーをアルミニウム合金製に、ローターをカーボン
繊維強化樹脂製に置換し、糸落ち防止機構を付加している。

カーボン繊維強化樹脂製ローターはカーボン繊維量を増すチューニングを受けたことで薄肉・軽量化
され、この他にも大胆な肉抜き加工をしたスプール(57g)やライトマシンカットハンドル(約41g),
小型スプールノブ(約4g)などの軽量化アイテムにより、カタログ自重は09スーパーエアロ フリーゲン
よりも45g軽い435gとなった。

さらに、夢屋ブランドのオプションパーツである『ベールレスキット』に換装すると10gの軽量化が可能
となり、キャスティング時にはスプールを最前端まで空送りする操作も容易化する。

   
夢屋・スーパーエアロ ベールレスキット(メーカー希望税別価格:8,500円)

  
12スーパーエアロ フリーゲン・標準ベール仕様        ベールレスキット装着仕様

09モデルと12モデルの各スーパーエアロ フリーゲンにはスプールの互換性があり、09モデルの
ノーテーパースプールが12モデルに装着可能であるし、12モデルの4度マルチテーパースプールを
09モデルに装着することも可能となっている。

09モデルがナイロン1号用と1.5号用,3号用,5号用の4タイプものスプールをラインナップしていた
のに対し、12モデルではナイロン1号用と1.5号用に省モデル化されてナイロン2号ラインを200m以上
巻き取ることができるスプールがなくなってしまった。

このカタログ仕様の通りであるとするなら、12スーパーエアロ フリーゲンをキャスティング競技
(ST種目)に使用することはできず、その不満を埋め合わせるべくキャスティング競技に特化した
ナイロン2号270m巻きで52g軽量設計,超々ジュラルミン冷間鍛造製の、
『夢屋・ナイロン2号用2027スプール』が発売されている。

超々ジュラルミンはアルミニウムに亜鉛(Zn)とマグネシウム(Mg),銅(Cu)を添加した析出硬化型
合金であり、アルミニウム合金群の中では最強の材質である。
この超々ジュラルミンを冷間鍛造法で加工成形することで薄肉・軽量でありながら高強度のスプール
が製作できる。
ただし、唯一の欠点である耐食性の低さから海水を含むラインを巻き取ることは不可とされており、
夢屋・ナイロン2号用2027スプールは陸上でのスポーツキャスティング競技専用仕様となっている。

また、13スーパーエアロ サーフリーダー CI4+ 35標準スプールがナイロン1.5号用と3号用の2種類
と、実釣用として夢屋・スーパーエアロ用アルミニウム合金冷間鍛造製スプールがナイロン1号用,
1.5号用,3号用,5号用の4種類販売されているので、これらのスプールを
12スーパーエアロ フリーゲンに装着してキャスティング競技に使用することは可能だろう。

実際には、夢屋・ナイロン1.5号用アルミ冷間鍛造スプールと12スーパーエアロフリーゲン標準
ナイロン1.5号用スプールの前端径一杯まで巻き取ると、ナイロン2号ラインを約235m巻き取ること
が可能である。
メーカーが指定する標準量を超えてラインを巻き取る場合、バックラッシュ(パーマ)の発生率が高く
なることがあるが、自己責任の範囲でラインの巻き取り量を増してキャスティング競技に使用する
ことは可能と考える。

少々前置きが長くなったが、そんな12スーパーエアロ フリーゲンに
@夢屋・ナイロン2号用2027スプール
A夢屋・ナイロン1.5号用アルミ冷間鍛造スプール
B12スーパーエアロフリーゲン標準ナイロン1.5号用スプール
C13スーパーエアロ サーフリーダー CI4+ 35標準ナイロン3号用
を装着して、ST種目でキャスティング性能を評価した。

なお、上記@〜B仕様のスプールについてはナイロン2号糸込み質量の誤差が5gしか無い点と、
スプールエッジ開放角度が67度で共通であることから、『夢屋・ナイロン2号用2027スプール群』
としてデータを区別せずに取り扱った。

2017年6月24日現在の12スーパーエアロ フリーゲンの飛距離指数は、
@〜B夢屋・ナイロン2号用2027スプール群:1.034
C13スーパーエアロ サーフリーダーCI4+ 35標準ナイロン3号用スプール:1.034
となっており、スプールタイプの違いによる影響は見られず優れた飛距離指数をマークしている。

夢屋・ナイロン2号用2027スプール群での実投比較データを表2に、
13スーパーエアロ サーフリーダーCI4+ 35標準ナイロン3号用スプールでの実投比較データを表3
に示す。

表2 夢屋・ナイロン2号用2027スプール群での実投比較データ  
比較対決リール BM
飛距離指数
BM
平均飛距離
12スーパーエアロ フリーゲン
夢屋ナイロン2号用2027スプール群
テストロッド
平均飛距離 飛距離指数

ダイワ・トーナメントサーフ
ベーシア 45C
1.031 173.13m 177.19m 1.055 リョービ・BORONプロスカイヤー
競技スペシャル 40-420
1.031 176.92m 179.95m 1.048 リョービ・BORONプロスカイヤー
競技スペシャル 40-420
1.031 171.92m 170.18m 1.020 リョービ・BORONプロスカイヤー
競技スペシャル 40-420
シマノ・スーパーエアロ
キススペシャル
1.029 177.14m 175.52m 1.020 リョービ・BORONプロスカイヤー
PROTOTYPE 40-425
リョービ・プロスカイヤー7
スーパーノーズ4570
1.015 167.17m 171.39m 1.041 リョービ・BORONプロスカイヤー
競技スペシャル 40-420

リョービ・プロスカイヤー7
スーパーノーズ
1.000 165.16m 173.52m 1.051 リョービ・BORONプロスカイヤー
競技スペシャル 40-425
1.000 164.08m 166.45m 1.014 魚心観・HYBRID HERITAGE 410

ダイワ・ウイスカーTHEキャスター
EX-8000
1.019 170.88m 170.48m 1.017 リョービ・BORONプロスカイヤー
PROTOTYPE 40-425
1.019 164.80m 168.49m 1.042 リョービ・BORONプロスカイヤー
競技スペシャル 40-420
12スーパーエアロ フリーゲン 総合評価
(夢屋・ナイロン2号用2027スプール群)
171.15 1.034


表3  13スーパーエアロ サーフリーダーCI4+ 35(13SA SL35)標準ナイロン3号用スプールでの実投比較データ  
比較対決リール BM
飛距離指数
BM
平均飛距離
12スーパーエアロ フリーゲン
13SA SL35 ナイロン3号用スプール
テストロッド
平均飛距離 飛距離指数

ダイワ・トーナメントサーフ
ベーシア 45C
1.031 166.03m 169.21m 1.050 リョービ・BORONプロスカイヤー
競技スペシャル 40-420
1.031 173.12m 173.40m 1.032 リョービ・BORONプロスカイヤー
競技スペシャル 40-420
1.031 164.86m 174.10m 1.088 リョービ・BORONプロスカイヤー
PROTOTYPE 40-425
1.031 177.96m 176.34m 1.021 リョービ・BORONプロスカイヤー
競技スペシャル 40-420
ダイワ・ウイスカーTHEキャスター
EX-8000
1.019 171.02m 171.08m 1.020 リョービ・BORONプロスカイヤー
競技スペシャル 40-420
リョービ・プロスカイヤー7
スーパーノーズ4570
1.015 161.98m 162.29m 1.017 リョービ・BORONプロスカイヤー
競技スペシャル 40-420
リョービ・プロスカイヤー7
スーパーノーズ
1.000 170.55m 171.90m 1.008 リョービ・BORONプロスカイヤー
競技スペシャル 40-425
12スーパーエアロ フリーゲン 総合評価
(13スーパーエアロ サーフリーダーCI4+ 35標準ナイロン3号用スプール)
171.19m 1.034

夢屋・ナイロン2号用2027スプール(ナイロン2号ライン285m込み質量:70g)を装着した
12スーパーエアロ フリーゲンの自重値は453gと歴代投げ専用リールの中でも比較的軽い部類に
入るが、その重量バランスが優れるお陰でスウィング動作中にリール重心位置を認識し易くロッド
の振り抜き感が向上する。

結果として、夢屋・ナイロン2号用2027スプールを装着した12スーパーエアロ フリーゲンでの投擲
ではシンカーの初速,弾道高度,方向性に安定感があり、平均飛距離も伸びる傾向がある。

一方で13スーパーエアロ サーフリーダー CI4+ 35標準ナイロン3号用スプール(ナイロン2号ライン
340m込み質量:97g)を装着した場合、夢屋・ナイロン2号用2027スプール仕様に比べて27gの重量
増加があるためにリールの重心がスプール側に移動するのことになり、スウィング動作中のリール
の持ち重り感が強くロッドの振り抜き感が鈍化する。

12スーパーエアロ フリーゲンは低重心バランス設計の効果により持ち重り感なくシャープな
スウィング動作を実現するが、組み合わせるスプールによってはリールの重心バランスを大きく
変えてしまうだけに、キャスティング競技で1cm単位の飛距離を追い求める場合には使用する
スプールは実投時のフィーリングを重視し選択すべきだろう。

たったの20gであるが、意外とこの微小な違いが飛距離に大きな影響を与えるものである。
12スーパーエアロ フリーゲンをキャスティング競技に使用するのであれば、軽量設計の
夢屋・ナイロン2号用2027スプールか夢屋・ナイロン1.5号用アルミ冷間鍛造スプールを使用する
ことが望ましい。

歴代スーパースローオシュレーション搭載モデルではバックラッシュトラブルの発生率が高く
なることが気になっていたが、12スーパーエアロ フリーゲンのバックラッシュトラブル発生率は
・夢屋・ナイロン2号用2027スプール群:870投中38回=4.4%
・13スーパーエアロ サーフリーダー35標準ナイロン3号用スプール:123投中8回=6.5%
となっている。

バックラッシュトラブルはオシュレーション速度の影響だけでなくスプールのテーパー角度や糸ヨレの
蓄積度合いなどによっても生じるが、12スーパーエアロ フリーゲンではナイロン2号ラインとテーパー
ラインの接続部をスプールの上端側に設けるか、それとも逆に下端側に設けるかによっても大きく
傾向が変化する。

経験的にはナイロン2号ラインとテーパーラインの接続部をスプールの上端側に設けて、さらに非常
に細かいことではあるが、投擲動作に入る前に竿先からシンカーまでのタラシ長さの調整後に
スプールに巻き取ったテーパーラインの終端2周程度をクロスラップ状に巻き直すだけで、
バックラッシュトラブルの発生率がかなり低減できている。

密巻き状態のテーパーラインをクロスラップ状に修正しない場合、スウィング時のラインテンションに
よってテーパーラインの16号部がその下層に整然と密巻きされた2号ラインの間隙に食い込んで
密巻き状態を崩すため、ラインリリース後の2号ラインの放出抵抗(摩擦力)にムラを生じて
バックラッシュトラブルを発生しているようである。

テーパーラインの終端2周程度をクロスラップ状に修正することで、16号部同士のライン交点が
2〜3箇所できるため、密巻きされた2号ラインの間隙に食い込まずにバックラッシュトラブルを抑制
することが可能となる。


12スーパーエアロ フリーゲンでの理想的なテーパーライン巻き取り状態

12スーパーエアロ フリーゲンのキャスティング性能は歴代投げ専用リールの中でも最上級に定着
しており、実釣用にもキャスティング競技用にも実戦で使えるハイポテンシャルリールである。

私自身は、2014年以降キャスティング競技本番用リールとして11スーパーエアロキススペシャル
コンペエディションを使用しているが、その11キススペシャルとスプールの互換性やラインの巻き取り
状態,スウィング動作時の重量バランスなどがほぼ同じであり、かつキャスティング競技本番用
リールとしても活躍できるポテンシャルを有する12フリーゲンをシーズンオフ期間の練習投擲に使用
することで、11キススペシャルの不意な故障や劣化を抑えている。