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2014年2月2日現在
飛距離指数:1.031 (★★★★★)
平均飛距離:169.71m
(テスト回数:65回)
スペック | トーナメントサーフ Z45C |
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発売時期 | 2001年 | |
スプール | 前端径 | φ58.4mm |
算出後端径 | φ67.9mm | |
ストローク | 45mm | |
勾 配 | 6度 | |
エッジ開放角度 | 60度 | |
全 長 | 67mm | |
糸巻き量 | ナイロン2号−250m | |
材 質 | 本体:アルミニウム合金 | |
リング:チタンコート(一体) | ||
スカート | なし | |
カタログ自重 | 410g | |
ナイロン2号糸込み質量 | 435g | |
フルストローク全長 | 210mm | |
オシュレーション方式 | 円筒カム複軸 等速:3.6度綾巻き 前後各7.25ターン |
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ボールベアリング | 10個 | |
ラインローラー | ツイストバスターU (ボールベアリング1個内蔵) |
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マスターギヤ | ジュラルミン (マシンカット) |
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メインシャフト | 超々ジュラルミン φ6.0mm |
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ボディー&ロータ | マグネシウム合金製ボディー&ロータ (耐食性三重塗装) |
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ハンドルタイプ | 左右両用/85mm | |
ハンドルグリップ | ソフトタッチ樹脂 | |
ロータ回転方向 | 時計回り | |
ギヤ比 | 1:4.1 | |
メーカー希望小売価格 | 70,000円 |
2001年には、全てのパーツで徹底的な軽量化を行い、当時45mmストロークでは最軽量:410gの
新世代投げ専用リール:トーナメントサーフZ45Cが登場。
ボディー&ロータは初代プロキャスターと同じくマグネシウム合金となり、メインシャフト,マスター
ギヤ,ピニオンギヤ,ウォームシャフトなどは全てジュラルミン,超々ジュラルミンで高強度・軽量
設計された。
スプールはアルミニウム合金製だが、ギリギリまで肉厚を削ぎ落とし、スプール前端面は大胆に
肉抜き加工を施すことで、単体質量はSS-45用2号スプールの約62gからZ45C用2号スプールで
は約50gにまで軽量化。
スプールリング開放角は60度にまで拡大され、ライン放出抵抗も大幅に低減した。
フラットワインディング機構は、トーナメントプロキャスターSS-45からトーナメントサーフZ45Tで
熟成されたメカをベースに、オシュレーション速度は極細PEラインの使用を想定してチューニング
を受け、綾巻き角は従来モデルの約3度から約4度に変更された。
従来のマグネシウム合金製リールでは、スチール製ネジとマグネシウム合金材との間の電食
防止策として耐食性塗装以外にも絶縁ワッシャの装着をしていたが、Z45Cではネジまでも
アルミニウム合金製を採用。
本体のマグネシウム合金材とネジのアルミニウム合金材との間の電位差が小さくなるため、絶縁
ワッシャの装着は不要となった。
ただし、マグネシウム合金材の耐クリープ特性(ネジ山などのヘタリにくさ)が低いことへの対処?
か、ネジというネジにはロックタイト剤が塗布されて緩めることができないため、自分で分解,洗浄,
グリスアップなどのメンテナンスが困難になった点が不満である。
Z45Tより100gも軽量化されたZ45Cは、キャスティング時にはまさにロッドだけを振っている感覚に
なるほど軽く、従来の500g級リールに比べて飛距離アップが期待される。
しかし、実際には前モデル系統機:「トーナメントプロキャスターSS45-U」との飛距離指数差は
たったの0.006、つまり0.6%という僅差であり、ST種目の実投飛距離では約0.9mの差でしかない。
トーナメントサーフZ45Cの飛距離指数:1.031は、テストリール中でも常にトップクラスの数値なの
だが、ローライダー系の小口径ガイドからハイスピンダー系,KWガイドの大口径ガイドまであらゆる
ガイドセッティングのキャスティングロッドとも相性がよく、スプールから放出されるラインがガイド
フレームやリングを叩くことによる飛距離ダウンが発生し難い。
このような小口径・大勾配スプールならではのキャストフィールは多くのSC競技愛好家に支持され
ており、キャスティング大会の上位入賞者の多くがダイワ45シリーズを愛用している。