|
2009年3月23日現在
飛距離指数:1.011 (★★★☆☆)
平均飛距離:165.34m
(テスト回数:7回)

| スペック | トーナメントサーフ Z45C (Works 2°スプール仕様) |
|
| 発売時期 | 2003年 | |
| スプール | 前端径 | φ59.3mm |
| 算出後端径 | φ62.4mm | |
| ストローク | 45mm | |
| 勾配 | 2度 | |
| エッジ開放角度 | 60度 | |
| 全長 | 67mm | |
| 糸巻き量 | ナイロン2号-250m | |
| 材質 | 本体:アルミニウム合金 | |
| リング:チタンコート | ||
| スカート | なし | |
| カタログ自重 | 415g | |
| ナイロン2号糸込み質量 | 441g | |
| フルストローク全長 | 210mm | |
| オシュレーション方式 | 円筒カム複軸 等速:3.7度綾巻き 前後各7.25ターン |
|
| ボールベアリング | 10個 | |
| ラインローラー | ツイストバスターU (ボールベアリング1個内蔵) |
|
| マスターギヤ | ジュラルミン (マシンカット) |
|
| メインシャフト | 超々ジュラルミン φ6.0mm |
|
| ボディー&ロータ | マグネシウム合金製ボディー&ロータ (耐食性三重塗装) |
|
| ハンドルタイプ | 左右両用/85mm | |
| ハンドルグリップ | ソフトタッチ樹脂 | |
| ロータ回転方向 | 時計回り | |
| ギヤ比 | 1:4.1 | |
| メーカー希望小売価格 | 70,000円 (Works 2°スプール:7,000円) |
|
極細PEラインでのキス釣りにおいて、ライントラブルの抑制とライン放出抵抗の低減をバランス
させたワークス・スプールとして、2度勾配スプールが2003年に発売された。
専門ショップからは、オリジナル製品として特殊樹脂から削り出した70mm大口径&2度勾配
スプールが早くから発売されて人気を得ていたが、その後を追う形でメーカーからワークス・
スプールがリリースされるという、一種特殊な生い立ちのスプールである。
ショップ製スプールは特殊樹脂で肉厚をギリギリまで薄く攻めたPEライン専用のため、ナイロン
ラインを巻くと形崩れにより使用不可能とのことであるが、ワークス・スプールはアルミニウム
合金製としてナイロンラインにも対応している。
とは言っても、この類のスプールにナイロンラインを巻いてキス釣りに使用するキャスターは
ほとんど居ないと思うが・・・
数々の投げ専用リールを実投比較した結果から、前端径がφ65mmを超える大口径スプール
ではバットガイドでのライン通過抵抗の増大により飛距離が低下する傾向が窺える。
飛距離指数:1.031と、比較テスト機中最も飛距離が優れるトーナメントサーフZ45Cの標準
スプール(6度勾配)は前端径こそφ58.4mmと小口径であるが、勾配が大きい分後端径は
φ67.9mmとやや大きく、スプール後端側から放出されたラインがバットガイドを通過する際には
少なからず抵抗となっていることが考えられる。
ワークス2度勾配スプールでは、前端径:φ59.4mm,後端径:φ62.4mmともに小口径となること
で、バットガイドでのライン通過抵抗が標準スプールよりも軽減される期待がもたれる。
ただし、スプールの勾配が2度と極端に小さくなるため、スプール後端側から放出されたライン
が前端側のラインやスプールエッジそのものと摩擦することによるライン放出抵抗の増加が
避けられない。
実投テスト結果の内訳では、追い風コンディションのテストでは6度勾配スプールに匹敵する
飛距離指数(1.029〜1.030)をマークしたのに対し、無風〜向かい風コンディションのテストでは
飛距離指数は0.999〜1.008まで低下し、平均飛距離指数は1.009と期待外れな値となった。