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2009年3月23日現在
飛距離指数:1.024 (★★★★☆)
平均飛距離:163.15m
(テスト回数:10回)
スペック | トーナメントサーフ Z45U Competition |
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発売時期 | 2004年 | |
スプール | 前端径 | φ69.0mm |
算出後端径 | φ72.1mm | |
ストローク | 45mm | |
勾 配 | 2度 | |
エッジ開放角度 | 60度 | |
全 長 | 60.8mm | |
糸巻き量 | ナイロン2号−200m | |
材 質 | 本体:アルミニウム合金 | |
リング:アルミニウム合金(一体) | ||
スカート | なし | |
カタログ自重 | 405g | |
ナイロン2号糸込み質量 | 429g | |
フルストローク全長 | 210mm | |
オシュレーション方式 | 円筒カム複軸 等速:3.2度綾巻き 前後各7.25ターン |
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ボールベアリング | 10個 | |
ラインローラー | ツイストバスターU (耐食処理ボールベアリング1個内蔵) |
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マスターギヤ | ジュラルミン (マシンカット) |
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メインシャフト | 超々ジュラルミン φ6.0mm |
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ボディー&ロータ | マグネシウム合金製ボディー&ロータ (耐食性塗装) |
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ハンドルタイプ | 左右両用/70mm | |
ハンドルグリップ | ソフトタッチ樹脂(小型ノブ) | |
ロータ回転方向 | 時計回り | |
ギヤ比 | 1:4.1 | |
メーカー希望小売価格 | 68,000円 |
2004年、トーナメントサーフZ45Cは、コンピュータ解析によりギヤ歯形状を三次元設計した
デジギヤと、6段階タラシ長さ調整機能を持った新型スプール,超軽量70mmショートハンドル,
防錆ボールベアリング:CRBBを搭載した、トーナメントサーフZ45Uにビッグ・マイナーチェンジ。
従来モデルと同じ前端径:59.4mm&6度勾配スプールを搭載した「Z45U」は実釣仕様に位置付け
られ、これとは別にナイロンラインでのキャスティング競技専用モデルとして、前端径:69.0mm&
2度勾配の大口径・小勾配スプールを搭載した「Z45U-Competition」が新しく誕生。
ボディー&ロータの塗装色は実釣仕様:Z45Uがシルバーを継承し、キャスティング競技専用の
Z45U-Competitionは競争心をくすぐる真紅でデビュー。
併せて塗装膜が厚膜化され、Z45Cで不評だった経時的な塗装の剥がれへの対策を実施。
スプールはZ45C用よりもマシニング加工領域が拡大され、前端面は12本スポーク風肉抜き加工
と三次元的湾曲形状となった後端部への20箇所もの小判形ホール加工が施され、必然的に
オプション・スプールの価格はZ45C用の7,000円から10,000円(6度)〜13,000円(2度)に値上がり
した。
スプール単体質量は、Z45Uスプール(6度勾配)はZ45Cと同じ50gだが、Z45U-Competition
スプール(2度)は胴径の拡大により60gに増えた。
とはいえ、ほぼ同じスプール・ディメンションのプロスカイヤー7スーパーノーズ4570用2号スプール
の74g,3号スプールの103gに比較すると、大がかりな肉抜きマシニング加工の効果で随分軽く
仕上がっている。
スプールリングの開放角:60度はZ45C用スプールと共通だが、チタンコーティングは廃止されて
着色アルマイト処理となっている。
アルマイト処理の下地はダイヤモンド精密切削加工されているので、スプールリングの面粗度は
チタンコーティングと遜色なく滑らかである。
ハンドルは、小型ノブ&70mmショートタイプにホール加工が施され、Z45C用85mmハンドルの
59gからZ45U-Competition用では40gまで軽量化。
2号ラインを含むリール自重は、Z45Cの435gからZ45U-Competitionでは429gまで軽くなった。
さらに、Z45U-CompetitionにZ45C用スプールを装着すれば420gとなり、一層ロッドの振り切り感
が増すために、私自身にはこの仕様をキャスティング競技用主力機にしている。
Z45U-Competition(標準仕様)の飛距離指数は1.024と、Z45Cの1.031にはやや及ばない結果に
なっているが、ほぼ同じスプール・ディメンションのプロスカイヤー7スーパーノーズ4570の飛距離
指数:1.015に比べると、自重が100g軽くなった分は飛距離がほんの少し向上している。
Z45U-Competitionの大口径・小勾配スプールと、Z45Cの小口径・大勾配スプールとを比較する
と、小口径・大勾配スプールで放出されたラインがバットガイドにスムーズに突入し、ガイド
フレームやリングとの摩擦抵抗が小さくなるために、飛距離が優れると考える。
また、6度勾配スプール装着時よりも2度勾配Competitionスプールを装着した時の方がロッドに
装着した状態での重心バランスやラインキープ角度がしっくりくるため、ロッドが曲がってくる感触
を掴み易く、ラインリリースタイミングも安定傾向にある。
これは、6度勾配スプールに比べて2度勾配Competitionスプールの方が10g重く、後端径が
約4mm大きいことで得られる特徴のようだ。
一発の飛距離よりもコート内への正確な投擲を優先するような状況には優れたリールであると
言えるだろう。