歴代投げ専用リール 飛距離指数番付表

                                                                                                           2017年8月16日現在

   ※ST種目;ナイロン2号ライン+力糸&25号シンカー着地投法でのテスト結果   

番付 飛距離指数 飛距離
予測値
機   種 自 重 ストローク スプール
前端径
スプール
勾配
横綱 1.036 176.09m 11 スーパーエアロ キススペシャル コンペエディション
(夢屋ナイロン2号用2027スプール)
378g 35mm 72.0mm マルチ4度
横綱 1.035 175.98m スーパーエアロ チタニウム
(スーパーエアロ テクニウム用ナイロン2号スプール)
541g 35mm 63.0mm 5度
横綱 1.034 175.83m 12 スーパーエアロ フリーゲン
(夢屋ナイロン2号用2027スプール)
453g 35mm 72.0mm マルチ4度
横綱 1.034 175.77m 12 スーパーエアロ フリーゲン
(スーパーエアロ サーフリーダー CI4+ 35標準ナイロン3号用スプール)
477g 35mm 73.5mm マルチ4度
横綱 1.031 175.22m トーナメントサーフ Z45C 435g 45mm 58.4mm 6度
横綱 1.029 175.00m チタノス スーパーエアロ GT7000
(スーパーエアロ キススペシャル)
543g
(523g)
39mm 64.5mm 5度
横綱 1.029 174.93m エアロキャスト 9000EX 506g 39mm 58.4mm 6度
横綱 1.029 174.89m スーパーエアロ テクニウム Mg
(WINDS 5°スプール仕様)
435g 40mm 68.5mm 5度
大関 1.025 174.31m 13 スーパーエアロ サーフリーダー CI4+ 35
(標準ナイロン3号用スプール)
456g 35mm 73.5mm マルチ4度
大関 1.025 174.28m トーナメントプロキャスター SS-45U 526g 45mm 59.5mm 6度
大関 1.024 174.08m トーナメントサーフ Z45U-Competition 429g 45mm 69.0mm 2度
大関 1.022 173.71m 01 スーパーエアロ XT-SS
(SA257型スプール仕様)
555g 35mm 68.0mm 0度
大関 1.021 174.21m スーパーエアロ テクニウム Mg
(夢屋 0°スプール仕様)
451g 40mm 74.1mm 0度
大関 1.019 173.31m ウイスカーTHEキャスター EX-8000 481g 28mm 59.0mm 10度
大関 1.019 173.16m プロスカイヤー7 セラテックノーズ 499g 35mm 61.5mm 8度
大関 1.018 173.14m メカサーフ 48EX 595g 48mm 68.0mm 5度
大関 1.018 173.10m 97 スーパーエアロ EV
(ノーマル仕様)
574g 35mm 68.3mm 5度
大関 1.018 173.03m 97 スーパーエアロ EV
(テクニウムスプール仕様)
567g 35mm 63.0mm 5度
関脇 1.016 172.77m トーナメントプロキャスター SS-35U 499g 35mm 60.0mm 6度
関脇 1.015 172.61m プロスカイヤー7 スーパーノーズ4570 527g 45mm 70.0mm 3度
関脇 1.014 172.42m 01 スーパーエアロ XT-SS 594g 35mm 68.3mm 5度
関脇 1.013 172.24m 13 スーパーエアロ サーフリーダー CI4+ 35
(夢屋ナイロン2号用2027スプール)
432g 35mm 72.0mm マルチ4度
関脇 1.013 172.16m チタノス エアロ GT8000 476g 35mm 59.0mm 7度
関脇 1.012 172.02m エアロキャスト 7000EX 484g 35mm 60.0mm 5度
関脇 1.011 171.92m トーナメントサーフ Z45C
(ワークス2°スプール仕様)
440g 45mm 59.3mm 2度
関脇 1.009 171.60m 97 スーパーエアロ EV
(SA257型スプール仕様)
564g 35mm 68.0mm 0度
関脇 1.007 171.18m サーフベーシア 35 489g 35mm 68.4mm 2度
小結 1.002 170.33m プロキャスター EX-9000S 660g 40mm 62.9mm 約5度
小結 1.000 170.00m プロスカイヤー7 スーパーノーズ 608g 28mm 63.0mm 6度
前頭 0.990 168.33m プロキャスター SS-8000 486g 25mm 64.0mm 6度
前頭 0.988 167.89m チタノス エアロ GT6000 435g 28mm 59.0mm 5度
前頭 0.980 166.67m プロスカイヤー7 スーパーライト Mark-U 499g 22mm 61.5mm 6度
投げ専用リールに求められる特性として、スプールのストロークや勾配値が取り上げられるが、
実投比較を行った結果では単にストローク長に比例して飛距離も優れるという訳ではないことが
判明した。

確かに、ストロークが35mmの場合と45mmの場合では、45mmの方が飛距離アップの可能性が
高くなる。

しかし、使用するロッドのガイドセッティングやキャスティング・フォームの個人差によって、実投
フィーリングはガラリと変化し得られる飛距離も変動する。

結果的には、リール重心位置が明確に感知できるリールではロッドを曲げるためのパワーゾーン
が広く感じられ、優れた飛距離指数を安定的にもたらした。

私の考えるベスト・オブ・投げ専用リールは、スプールを最も前進させた状態でリールフット直下
もしくはややロータ寄りに重心を感知でき、人差し指へのラインキープ角度が80度〜90度とごく
自然な角度に保てるリール。

テスト機中では
 @11スーパーエアロ キススペシャル コンペエディション
 Aトーナメントサーフ Z45C,トーナメントサーフ Z45U-Competition
 B12スーパーエアロ フリーゲン
 Cチタノス・スーパーエアロ GT7000,スーパーエアロ キススペシャル
 D13スーパーエアロ サーフリーダー CI4+ 35
 Eスーパーエアロ テクニウムMg
 
の6機種が、キャスティング動作中にロッドを曲げるためのパワーゾーンが広く感じられて、
ミスキャストなく安定的にキャスティングできた。

中でも横綱級上位の5台(@,A,B,C,D)は飛距離指数がズバ抜けて優れており、
キャスティング競技本番用リールとしても実用的と考える。

逆に、キャスティング動作中にリールの存在感が強過ぎる、あるいは希薄すぎることで、
コントロール性が悪化したり、ロッドを曲げるためのパワーゾーンを逃し易いリールは、
 @スーパーエアロXT-SS
 AチタノスエアロGT8000
 BチタノスエアロGT6000
の3台であった。

さらに、人差し指へのラインキープ角度が不自然なために、コントロール性が悪化したり、ロッドを
曲げるためのパワーゾーンを逃し易いリールは、
 @トーナメントプロキャスターSS-35U
であった。

これらワースト組のリールでは、オシュレーション機能やスプールの設計以外にも、キャスティング
時の重心バランスや人差し指へのラインキープコンディションによっても、飛距離やコントロール
性に大きく影響したものと推測する。

なお、上記投げ専用リールの飛距離指数番付は、あくまでも私個人の実測結果,印象であり
全てのキャスターに一致するものではないことを申し添えておきます。
特にテストが長期的になると、投げ手側の変動要因
・・・スランプ時期や練習量の変動などなど・・・
に飛距離指数が影響を受けることがあるため、あくまでも参考値として取り扱い下さい。