'21年12月23日
Report #097  2021年12月5日;江田島・早瀬の瀬戸釣行記

いろいろと思うところがあり、今年一杯で全日本サーフキャスティング
連盟を退会することにした。

全サ会員として最後の全日本カレイ釣り選手権は、通い慣れた鞆の浦
への釣行だったが、残念ながらカレイの姿を観ることはできなかった。

残る行事は'21年11月28日の広島協会カレイ釣り大会と12月5日の
呉地区合同納竿大会の2行事となったが、協会カレイ釣り大会は家庭
の事情で参加できなくなったため、呉地区合同納竿大会が全サ生活
35年の総締めくくりということになった。

この大会は審査会場が江田島市大柿町ということもあり、釣り場は
審査会場からごく近くの早瀬の瀬戸を選んだ。

当日は自宅を午前3時30分に出発し、途中本虫と青虫を計4,000円分
購入して一路江田島へ。
まだ星空が広がる午前5時40分に釣り場に到着。

ヘッドランプの明りを頼りに4本の仕掛けに本虫&青虫を大きく付けて
投入し、まずは朝マズメにマダイもしくはチヌを狙うが、エサ取りも
なく静かに時間だけが過ぎていった・・・



朝マズメが完敗となると、次はカレイが盛んにエサを捕食する9時前後
に時合が来るだろうか?
そんな期待をしつつ、3〜5分周期で仕掛けを数m動かして誘いを掛ける。

すると、少しずつであるが魚の活性が上向いている気配を感じた。
一つの変化として、小刻みなアタリで本虫の端が囓られるようになった。
さらには、激しいアタリで房掛けにした青虫だけを食いちぎっていく魚
が現れ始めた。

当然ながらアタリが有っても直ぐにアワセを入れず、数分間放置して
魚が針を飲み込むのを待ってみるのだが、どうやらチャリコとギザミの
エサ取りの仕業のようで全く針に掛からない。

それでも魚の活性が上向いている、釣り座正面から右30度範囲の
80〜90mラインに仕掛けを集中的に配備する。

時刻は8時40分を過ぎた頃。
海底に日が差し水温が上昇し始めて、恐らくカレイの活性も上向いて
くる時間帯である。

ここで竿先が「パシッ」と叩き込まれる、エサ取りとは異なる明確な
アタリが出た。
焦って早アワセすることなく、じっと穂先を注視する・・・
1分ほど経っただろうか、静止していた穂先が微かに震えた。
もう食い込んだだろう。

ロッドを手に取り、軽く聞きアワセを入れてみると、「グリン」と魚の
感触が。
すぐさま大アワセを入れて、リーリングに入る。

これは間違いなくカレイの手応えだろう。
ずっしりと重く、時々海底めがけて潜ろうとする手応えが伝わってくる。

ところでこの重量感、本当にカレイだとしたら過去に経験したことの
ない大物では???
と冷静に感じたのは、実は力糸の結び目が見え始めてからである。
そこまでの約70mはただひたすら道糸のテンションが緩まないように
意識を集中してポンピングを繰り返した。

普段私の仕掛けに掛かってくるカレイは30〜35cmクラスであるが、
これらのサイズのカレイなら力糸の結び目が見えるところまで
リーリングすると獲物が水辺付近に浮いてくる。
しかし今日の獲物は、残り15mほどになっても全く浮き上がって
こない・・・

もしかしてとんでもない大物を掛けてしまったかも・・・

と思った瞬間に、ようやく獲物の姿がチラリ見えた。
巨大カレイじゃないか!!!

慎重に波打ち際までカレイをずり上げて、ロッドを三脚に預けてから
タオルでカレイの後頭部を掴んで捕獲した。
何と、今まで釣ったことのない大きさの、しかも瀬戸内では超レアな
大型イシガレイではないか。



やや放心状態になりつつも、正気を取り戻してイシガレイを検寸する
と45cmもある。



これまでのカレイ自己記録は2008年11月2日に神戸中央サーフ最後
の例会参加の淡路島・都志港で仕留めた拓寸40.1cmのマコガレイ
であるから、実に13年ぶりの記録更新だ。

あまりの嬉しさで、血抜きと活け締めをしてから記念写真を撮り、
釣り仲間に報告メールを送っているうちにすっかり潮流が速くなって
しまった。

急ぎ全ての仕掛けを順に回収してエサを付け直し、カレイが釣れた
エリアに投入して次のアタリを待つ・・・

程なく先のカレイと同じように、「パシッ」と竿先の入るアタリが
出た。
まさか・・・
さらに1分も経たないうちに「コン」と竿先がお辞儀した。

実はこの時のアワセの方が先のカレイの時よりも緊張した。
まさかまさか、超大物カレイが立て続けに釣れるとは???との
誤算で・・・

慎重にアワセを入れたものの、手応えは「あれ?軽いぞ・・・」
上ってきたのは、18cm強の青ベラ。



ま、そんな上手く行く訳ないか。

この頃から潮流は下げの激流となり、投入した仕掛けはかなりの
確率で根掛かりしてロストしてしまってしまった。

取り敢えず審査対象魚を2匹得たので、10時30分に一旦納竿として
審査会場に向かう。
幸いにも審査会場の敷地で竿出し可能な場所が空いたので、
小一時間だけ竿1本出して3匹目を狙ってみたが、エサ取りのアタリ
が活発にあるものの針掛かりすることなく、12時30分に大会は終了。



審査の結果、2匹長寸で第6位となったのでした。

ちなみに今回のイシガレイも、これまでの全大物申請同様に、
写真ではなく魚拓で申請・・・
拓寸46.0cmでめでたく第64号・カレイCランク1匹目の大物申請
となりましたが、ここで35年の全日本サーフキャスティング連盟
会員生活を締めくくることにします。



できればもっとたくさんの魚を釣って、大物号数を今回の第64号
から100号,150号と伸ばしていきたかったのですがね。

キャスティング大会の開催が無い全日本サーフ会員生活は、
私にとっては意味をなさないものなので・・・
大物号数的なカウントは、プライベートでこれからも積み重ねて
いきましょうか。


   Data

★竿 & リール & 仕掛け

  @シマノ・21プロセレクト 425CX-T & 
    シマノ・チタノス スーパーエアロ GT7000
    道糸:ナイロン3号 + 力糸4〜12号;13m
    オモリ:L型天秤+六角オモリ30号
    モトス:アトミック赤 8号
    ハリス:サンライン・フロロ船ハリス5号
    ハリ:がまかつ・丸海津15号 2本針
    仕掛け全長:約130cm
    エサ:本虫
    釣果:イシガレイ45.0cm,青ベラ18.3cm

  Aシマノ・21プロセレクト 405CX-T & 
    シマノ・スーパーエアロ EV
    道糸:ナイロン3号 + 力糸4〜12号;13m
    オモリ:L型天秤+六角オモリ30号
    モトス:アトミック赤 8号
    ハリス:サンライン・フロロ船ハリス5号
    ハリ:がまかつ・丸海津15号 2本針
    仕掛け全長:約110cm
    エサ:本虫
    釣果:なし

  Bシマノ・サーフリーダー EV 425DX-T & 
    ダイワ・パワーサーフQD4000
    道糸:ナイロン3号 + 力糸4〜12号;13m
    オモリ:L型天秤30号
    モトス:アトミック赤 8号
    ハリス:サンライン・フロロ船ハリス5号
    ハリ:がまかつ・丸海津15号 2本針
    仕掛け全長:約130cm
    エサ:本虫&青虫
    釣果:なし

  Cダイワ・ランドサーフ 30-405 & 
    ダイワ・パワーサーフQD4000
    道糸:ナイロン3号 + 力糸4〜12号;13m
    オモリ:L型天秤30号
    モトス:アトミック白 8号
    ハリス:サンライン・フロロ船ハリス5号
    ハリ:がまかつ・丸海津15号 2本針
    仕掛け全長:約110cm
    エサ:本虫&青虫
    釣果:なし

★潮時(呉)

 2021年12月5日 大潮

 干潮 03:50
 満潮 10:26
 干潮 16:28
 満潮 22:05