'08年05月08日
Report #057  2008年5月3日・茶谷顧問ご夫妻との向島釣行記


待ちに待った2008年GW連休。
地元・尼崎を離れて広島に移住して15年ですが、今回初めて神戸中央サーフから広島支部
への釣行訪問を迎えました。

5月3日、遥々広島支部をご訪問下さったのは茶谷顧問ご夫妻。
茶谷顧問はいつもご夫婦で釣行されていますが、ご主人の全日本キャスティング大会にも
奥様が応援に駆けつけられており、河内会場でも時々お会いするのですがご夫妻の釣行に
ご一緒させて頂くのは実は初めてであります。

今回のご訪問は、2月のクラブ新年総会の折りにお話を頂きましたので、この間いろいろと
尾道〜向島,因島方面の投げ釣り情報を収集してこの日に備え、息子(ちょろ2号)を連れて
の釣行となりました。

1. 第一候補:干汐漁港

昨年11月の全日本カレイ大会では尾道会場から向島へ釣行したのですが、この時最初に
入釣したのが干汐漁港の北堤防です。

しかし、全日本カレイ大会の日は全く魚の生体反応がなく、付けたエサが1時間経っても
そのまま・・・

当日、夜釣りの人には30cmちょっとのヒラメや良型のメバルなどが釣れていましたし、水深
も8〜10m程度ありなかなか面白そうな雰囲気だったので、また機会があれば入釣しようと
考えていたポイントです。

しかし、GW初日の5月3日朝8:00過ぎでは、既に干汐漁港の堤防はほぼ満員御礼状態。
4人が投げ釣りにできるスペースがないため、第二候補の立花海岸へ移動しました。

2. 第2候補:立花海岸

第2候補の立花海岸は、実は全日本カレイ大会の日に入釣予定だったポイントなのですが、
その日は北西の季節風が強く、南向きに釣り座を構える立花海岸では突風で釣りにならない
と判断して入釣をあきらめたポイントです。

今回は天気も良く、さらに幸いにも先客は2組だけのため、4人並んで入釣が可能でした。
事前情報では、立花海水浴場の西端から因島大橋下にかけての海岸線で、チヌやマダイ,
カレイ,アイナメの実績があり季節的にはハシリのキスも狙えるとのこと。

さらに、ある秘密のなエサがあれば昼釣りでもチヌやマダイの確率が上昇・・・
という情報も入手できたのですが、残念ながらある秘密のエサとやらが入手できず。

ごく普通に本虫(マムシ)と青虫でカレイ,アイナメ,キスの五目釣りを楽しみつつ、ユムシも
少し用意して一か八かチヌを狙ってみようと欲張ってみました。

ここでの釣り開始が8:30頃。
私は先に息子の仕掛けをセットしてやらねばならない。

息子は8号オモリの片天秤に6号3本針の仕掛けをセットし、青虫でキスを狙わせる。
本人はまだ釣ったことのない魚;メバルとアイナメが釣りたかったらしいのだが・・・

そしてようやく私も自分の道具に着手する。
この頃すでに茶谷顧問ご夫妻も第1投を終えられて、穂先をジっと睨まれている。
(もしかしてもうアタってるの???)・・・焦

以前の私は自称硬派投げ釣り師として全ての竿が並継ぎ竿だったのだが、最近は自称を
行動派投げ釣り師に変更し、ボーズの気配を感じたらすぐに場所移動できるよう振り出し
竿を新たに2本も導入!

ダイワ・ランドサーフ33-405には道糸ナイロン3号,六角オモリ30号付き120度L形天秤に
丸海津13号2本針仕掛けをセットし、これに本虫を6cm程付けて100〜110mの大遠投。
チヌ,マダイ,カレイ,キス何でも来てネ!という狙いでハリスへの装飾品は付けていません。

そして、2本目のランドサーフ30-405には道糸ナイロン3号,ロケット天秤27号に投げ専用
キス8号3本針仕掛けをセットし、青虫をエサに100m付近へ。
こちらはキス狙い専門。

さて3本目は一か八か、丸セイゴ16号にユムシを付けてチヌ,マダイ狙いのバクチ竿。
これは縁起を担ぐ必要があるので、昨年の正月に39cmアイナメを釣った黄金色の
ヘリカルZプロスカイヤー27号を抜擢。
実はこの竿、故松永会長から20年前に進学祝いに頂いた一本です。

さて、あとはアタリがくるのを待つばかり・・・
潮は満潮でちょうど止ったところ。動き始めにドラマが待っているか!?

3. 潮が引き始めると

9:00過ぎに止っていた潮が右方向へグ〜っと一気に流れ始めました。
時々ガラ藻が道糸に掛かって竿先を揺らしますが、竿先が明確にピクピクと動きました。

少し待ってからアワセを入れると何か掛かったような感触。
上がってきたのは狙い通りのキスです。
サイズは16cm程とやや小さかったのが、狙い通りに釣れると嬉しいものです。

続いて茶谷顧問も良型のキスを釣られました。
23cm程の立派な魚体。(旨そ〜う)
早速記念撮影。


直後に再び私に22cmのキスが釣れました。
いよいよキスの活性が上向いてきたようです。


試しに竿を手持ちにしてゆっくり仕掛けをサビいてみたのですが、エサの端を加えてツツ〜
と引張る感触だけで針に掛かりません。

それでは、とツツ〜と引張られるままに竿先を送り込みますがそれでも食い込まず・・・
もしかしてキスではなくベラか何かかな???

すると疑問が解けました。
アイナメの稚魚;アブ新が青虫の尻尾を加えて走っているのでした。
息子の仕掛けは6号針なので、このチビアイナメが掛かってきます。
息子にとっては一応念願のアイナメなので大喜びです。
そして親バカな私は息子の勇士を記念撮影してアイナメをクーラーへ。


息子も夢中になり、自分で針にエサを刺して仕掛けを投入し、竿先をじっと見ている。
なかなか上達したかな?(親バカだ)

ついには2匹目のチビアイナメを釣り、我が息子かなり得意になっています。

そうこうするうちに、私のホンキ竿;マムシ号の穂先が揺れました。
と同時にパワーサーフQDのドラグが滑ってラインが出て行きました!

すかさずアワセてリーリングしますが、かなりの抵抗。
一瞬根に潜られたもののすぐに出てきてくれました。ラッキー。

60〜80mのシモリゾーンをかわせばこっちのもの。
足元でギラリと光った魚体はまさかまさかのチヌでした!!!

引きの割りに魚体が小さかったので、そのまま岸壁へブリ上げました。
検寸すると27cm。
私にとってはなかなかの大物チヌで大喜び。
今日は場所換えの必要はないでしょう。安心安心。


そして調子に乗って、4本目の竿を用意しました。
今度はカレイが釣りたいナと思い、ハリスに赤チューブやピンクビーズを装飾した丸海津
13号2本針仕掛けに本虫や青虫房掛けを付けて80〜90mラインを狙います。

この後潮の流れが一段と強くなり、正面に投げた仕掛けもすぐ右へと流されてしまい、
60〜80m沖のシモリゾーンに根掛りしてしまいます。

そこで、ある程度流されたら仕掛けを回収し、また潮上へ投げ直します。

投げては巻き、また投げては巻きを繰り返していると、隣で何やら息子が叫んでいます。
「でっかいキス釣れた〜!」
なぬ!?19cmもあるやないか。でかしたぞ息子!


どうやら息子は竿先に異変を感じてリールを巻いたところ、グイグイとよく引いたので
すっかり釣りの楽しさを憶えたようです。

4. いよいよ干底も近くなり

そんなこんなで12:00。
岸壁の下には砂浜が出現し、干底も近いようです。

またしてもホンキ竿;ランドサーフ33号の穂先がコンコンと叩かれたように動きました。
反射的に軽く聞いてみると魚が一気に走る感触が伝わってきました。

QDのノブを絞め込んでリールを巻き始めると、ますます魚の引きが強くなります。
茶谷顧問も駆け付けてこられ、事態を見守られています。

そして水面に現れたのは・・・チヌにしては何か色が変だゾ?
正体はキビレ(キチヌ)でした。
足元の砂浜へ魚をズリ寄せてから岸壁へゴボウ抜きした直後、針が唇の皮一枚だけに
掛かっていることに気付きました。

危なかった。と思ったらキビレの唇が切れて足元に墜落。間一髪!
エサが本虫ではなく、この時たまたま青虫の房掛けに変更していたことがエサを丸呑み
できなかった原因になっているようですが、当のキビレにとっては真昼間の海底で
クネクネとよく動く青虫たちがさぞかし美味しそうに見えたのでしょう。

暴れるキチヌを鷲づかみにして、茶谷顧問に記念写真を撮って頂きました。
検寸の結果31cm。1年半ぶりの大物賞魚拓申請第19号となりました。


この後は竿先を凝視してアタリをみるよりは、仕掛けが潮に乗って流れていくテンポに
変化がみられたら仕掛けを上げて・・・というノンビリした釣り方になりましたが、カレイ狙い
の仕掛けに20cmのカレイとチビアイナメがダブルで釣れ、キス狙いの仕掛けには17cmと
15cmのキスがダブルで釣れて、気持ち悪いくらい狙い通りの釣りができたので、14:00に
納竿としました。


結局、遠路遥々起こし下さった茶谷顧問ご夫妻には23cmのキスが1匹だけに終わって
しまいましたが、私と息子は31cmのキビレに27cmのチヌ,20cmのマコガレイと15〜22cm
のキス5匹,7〜12cmのアイナメ3匹を釣ることができ、大満足の一日となりました。


また近いうちに、この釣り場を訪れてみようと思います。

5. Data

★竿 & リール & 仕掛け

  @ダイワ・ランドサーフ 33-405 & ダイワ・パワーサーフ4000QD
    道糸:ナイロン3号+テーパーライン12号
    オモリ:六角オモリ30号付き120度L形天秤
    モトス:東レ・銀鱗Z6号,ハリス:サンライン・パワード3号
    ハリ:がまかつ・丸海津13号 (2本バリ)
    エサ:本虫 & 青虫

  Aダイワ・ランドサーフ 30-405 & シマノ・スーパーエアロEV(SA157)
    道糸:ナイロン3号+テーパーライン12号
    オモリ:ロケット天秤27号
    モトス:ユニチカ・ハイループ4号,ハリス:ユニチカ・ハイループ2号
    ハリ:がまかつ・投げ専用キス8号 (3本バリ)
    エサ:青虫

  Bリョービ・GFXヘリカルZプロスカイヤー 27-405 & パワーサーフ4000QD
    道糸:ナイロン3号+テーパーライン12号
    オモリ:ロケット天秤27号
    ハリス:ユニチカ・グンター6号 (1本バリ)
    エサ:ユムシ

  Cシマノ・ツインパワー 405CX & シマノ・スーパーエアロEV(SA157)
    道糸:ナイロン3号+テーパーライン12号
    オモリ:ロケット天秤30号
    モトス:東レ・銀鱗Z6号,ハリス:サンライン・パワード3号
    ハリ:がまかつ・丸海津13号 (赤チューブ,ピンクビーズ装飾付き2本バリ)
    エサ:本虫

  Dコンパクトロッド 2.1m & 小型スピニングリール
    道糸:ナイロン3号
    オモリ:六角オモリ8号付きキス天秤
    モトス:3号,ハリス:1.5号,ハリ:もりげん・キス6号 (市販3本バリ)
    エサ:青虫

★潮時(尾道)

 2008年5月3日 中潮

 干潮 03:06
 満潮 09:11
 干潮 15:27
 満潮 21:49