'10年05月23日
Report #076  2010年5月15日;尾道市瀬戸田町垂水港釣行記


本来なら5月9日の全日本SC協会対抗戦のレポートを書くべきところなのだろうが、今年の
キャスティングは3月から絶不調でライントラブルが治まらず全く飛ばないのでレポートが
書けない。

どうやらフォームが崩れてしまっており少し休みを取った方が良いか?と感じたので、練習を
サボって1か月ぶりに釣りに行くことにした。

潮時表を見ていると、15日土曜日はお昼前の11時頃が満潮なので混雑する釣り場を選らば
なければ朝はのんびりスタートができる潮回りになっている。

では、とのんびり朝食の後でちょろ2号と二人、7:40に自宅を出発。
途中いつもの釣りえさカジキさんに立ち寄って本虫と青虫を升一杯ずつにスーパーコウジを
3個買ったが、「本虫の活きがあまり良くないので…」とお店のご主人様本虫をかなり多めに
サービスして下さいました。(カジキのご主人様有難うございました!)

さて、釣り場はどこにしようか?
最有力候補には2年前のこの季節にチヌが堅調でキス,ベラ,ネズミゴチ,マコガレイなどの
おかず魚もそこそこ釣れた向島・立花を挙げたのだが、たまにはいつもと違う釣り場へ行って
みようと、一路『しまなみ海道』を目指した。

マダイとチヌが釣りたい私と、未だ一度も釣ったことがないカレイを何としても釣りたいと言う
ちょろ2号。
二人の希望を実現可能なポイントは…と考えると、潮流が複雑で砂地の中に適度な障害物
が散らばっており、水深は浅くもなく深くもなく足元から5〜8mのポイント。

3年半程前の11月に一度だけ入釣したことがある生口島・サンセットビーチ西側の垂水港が、
丁度そのイメージに一致するロケーションなので、垂水目指して車を走らせた。

現地には9時半頃到着。
幸い2人組の先客はL形堤防の沖向き中程に陣取られており私が狙っていたL形コーナー部
は空席になっている。

前回入釣時は強烈な潮流が左方向に向かっており、投入した仕掛けはあっという間に堤防
の際まで流されてきた記憶がある。

そこで今回は、L形堤防の付け根から西向きに伸びる大きな防波堤と平行に仕掛けを投入し、
堤防コーナー部から巻き込んでくる潮目を狙ってみることに。

まずはちょろ2号の仕掛けを準備してやり、流線9号2本針仕掛けに本虫と青虫を付ける。
ちょろ2号も御調山での練習の甲斐あってすっかり真直ぐ投げることができるようになり、
投げた仕掛けは20〜25mのところに無事着水。
あとは糸を張って竿先を見ておくように、と言ったはなから砂浜に降りて遊び始めた。

やれやれ。

ようやく自分の仕掛けを準備にかかる。
まずは生体反応を感じ取るまでは機動力が勝負なので、異なる仕様の仕掛けを3本投入。
1本目は装飾ビーズ付き丸海津13号2本針に本虫をたっぷり付けたエース本虫号。
2本目は装飾ビーズなしの丸海津13号2本針に青虫を2匹掛けしたキス,ベラ,ネズミゴチ
狙い青虫号。
3本目はコウジマダイ15号にスーパーコウジを引掛けてマダイ,チヌ狙いの一発大物号。

続いてちょろ2号に2本目の仕掛けを用意して、合計5本の仕掛けがセット完了。

どっからでもかかってきなさい!と思っていたらちょろ2号の1投目にビビビッとアタリ!
砂浜で遊んでいたちょろ2号もダッシュで竿に飛びつきアワセたがスカだった。
仕掛けをチェックすると本虫がかじられている。

ポイント選びは間違っていなかったようだ。
じっくり待てば潮止まりの前後に魚の活性も上向くだろう…

その潮止まりの時刻が近くなったので、さらに機動力を高めて獲物の居場所を探ろうと
青虫号を堤防コーナー部から沖向きに遠投してみる。
潮止まりが近いせいか、潮流は思ったよりも穏やかで程良く左方向に流される程度。
そのまま竿を手持ちしてゆっくりサビいてみると…すぐにツツツ〜と魚がエサを咥えて走る
感触が伝わってくる。

軽く聞きアワセを入れながら相手の動きを感じ取り、青虫に刺した針が獲物の口の中に
掛ったところで本アワセを入れてリーリング。
グリグリと結構引きが楽しめるのでキス,ベラではないようだ。

姿を現したのはピンクの魚体が美しいマダイだった。
サイズは24cmと大きくはないが、狙っていた獲物なので結構嬉しい。

 
         10:20 本日の獲物第一号! マダイ24cm

魚の居場所が分かったゾと、大急ぎで全ての仕掛けに新鮮なエサを付け替えて、
マダイが釣れた堤防の沖向き60〜80mラインに仕掛けを投入。

さらにもう1本、装飾ビーズ付き丸海津13号2本針に本虫と青虫をミックス掛けした本青虫号
を用意し、こちらは40mほどのチョイ投げ。

時合が始まったようなので小まめに誘いを掛けて、竿先をじっと見つめる。



するとスーパーコウジ一発大物号の竿先にアタリ!
すかさずドラグを完全フリーにして、ラインが2,3m走ったところで聞きアワセ。
グリッと感触があったので本アワセを入れたが、獲物はエサを放してしまった。

一度仕掛けを回収し、新しいスーパーコウジに付け替えて再び60mラインに投入。

ここでふとチョイ投げ竿を見ると妙に竿先が曲がってないか?
アタリは全くなかったのだが、試しに仕掛けを軽く引いてみるとグルンと魚の感触!

大きくアワセを入れてリーリングに入ると、獲物が力強く潜ろうとするではないか!
「お〜い、大物来たよ〜。」とちょろ2号を呼ぶ。
足元に来るまで潜ろうと抵抗したのでなかなか姿を現さなかったが、ポッカリ浮き上がった
のは結構デカいマコガレイ!!!

釣り座から海面まではそれ程高くないのだが、針が丸海津13号と小さめなので、
ここはいつものようにタモアミで取り込み成功。
検寸の結果は34cm。

昨年秋から今年春までのカレイシーズンはランクサイズをゲットしていなかったので、
嬉しさも倍増だ。

 
         11:30 今シーズン初の点物マコガレイ! 34.0cm

このマコガレイ、アタリが全くなかったのも納得。
2本針の両方とも口の奥深くと胃袋に刺さっておりました。

丁度この頃から潮が下げ始めたようで、仕掛けが一瞬右方向に流されたと思ったらすぐに
左方向への激流に変化し、沖合50〜80mラインには魅力的な潮目が発生。
本格的に時合に突入したようだ。

仕掛けを順次潮目のド真ん中に投げ直して、4〜5分おきに誘い掛け。

すると今度は堤防のコーナーから左斜め方向の潮目を攻めていた仕掛けに生体反応。
流れ藻のおまけが付いているようだが、クリクリと明らかに魚の手応え。
上がってきたのは立派な青ベラだが、何故かいつも24cm止まりなのよね。


  12:30 青ベラ24cm(塩焼きが旨そう!)

一方でちょろ2号の方は海毛虫の入れ食いに苦戦中で、「いいな〜いいな〜」と悔しがる。
海毛虫は確実に2本針に2匹ずつ掛ってくるので、外すのも一苦労。



そんな海毛虫との激闘の合間にふと竿先を見ると、一発大物号の竿先が震えている!
すぐにドラグを完全フリーにして、魚が動くままにラインを4〜5m送り込む。
ここでようやく魚の動きが止まった。
スーパーコウジを口の中に咥え込んだナ…と、ここで慎重に聞きアワセ。

がつん。(何ですか?)魚から応答があった。
アタリの出方からしてチヌだろう。
竿が軟調子なので普通にアワセたのではチヌの硬い口には針掛かりし難い。
激大アワセを入れてフッキング成功!

リーリング中は時々横走りするだけで意外とすんなり寄って来るので、「もしかしてスズキ?」
とも思ったが、海面に姿を現したのはやはりデカいチヌ!

ちょろ2号にタモアミを手渡してもらい、無事取り込み成功!
さっそく検寸すると自己記録を1cm更新する44cmもある!



 
         12:55 チヌ自己記録更新魚:44cmゲット!

やった〜Bランクゲット〜!(ちょっと待てよ?)
すぐに投げ釣り手帳を確認。(今回はちゃんと持って来ました!)
チヌは45cmからCランクではないか〜!!!
チヌが口を閉じている状態で実寸44cmということは、口を開けて魚拓を取ると…
46cmくらいには届くかな?生涯初のCランク魚だよ。

本日の釣行はこれで大満足!
あとはちょろ2号が念願の初カレイを釣ってくれればパーフェクトなのだが。

この頃から潮流が一気に加速して激流となり沖向きは釣りにならなくなったので、
釣り座をまた最初の所:堤防コーナー部より付け根側に戻る。

先にちょろ2号の竿を2本場所替えしておき、続いて私の竿4本を順番に場所替えしていると、
ちょろ2号が何やら叫んでいる。
「カレイが釣れた〜!」

大急ぎで見に行くと、本当にマコガレイが釣れている。
ちなみにこのマコガレイも2本針仕掛けの針を2本とも飲み込んでいた…


14:15 ちょろ2号初めてのマコガレイ17cmゲット!

この後もアタリは続くのだが、私の方はどうもフグっぽい。
アワセてからの重量感も、フグくさい。
上がってきたのはやはりフグ。しかもデカい。
4本の仕掛けが次々フグにハリスを切られて、時間も15:00を過ぎたのでこれにて終了。

私が荷物を片付けて車に積み込む間、ちょろ2号はもう1匹釣りたい!としばらく粘る。
そして最後の1投でちびアイナメをゲット。


  15:45 最後の1投でアイナメ13cmゲット!

二人満足して納竿。
新鮮な魚を夕食に間に合わせようと帰路についた。

   Data

★竿 & リール & 仕掛け

  @リョービ・EX煌スーパーライト420 & シマノ・パワーエアロGT7000
    道糸:ナイロン4号+力糸ナイロン8号;8m
    オモリ:Lキャッチ天秤27号
    ハリス:ユニチカ・ハイループ6号
    ハリ:がまかつ・コウジマダイ15号(1本針)
    仕掛け全長:約180cm
    エサ:スーパーコウジ
    釣果:チヌ44.0cm(拓寸46.0cm)

  Aシマノ・ツインパワー405CX & シマノ・スーパーエアロEV
    道糸:ナイロン3号+力糸ナイロン4〜12号;13m
    オモリ:六角30号+15cmL型遊動天秤
    ハリス:ユニチカ・ハイループ4号
    ハリ:がまかつ・丸海津13号
       (パール赤玉+赤チューブ付き2本針)
    仕掛け全長:約170cm
    エサ:本虫+青虫ミックス掛け
    釣果:マコガレイ34.0cm(拓寸35.1cm)

  Bダイワ・ランドサーフ30号-405 & ダイワ・パワーサーフ4000QD
    道糸:ナイロン4号+力糸ナイロン8号;8m
    オモリ:六角30号+15cmL型遊動天秤
    モトス:ユニチカ・ハイループ8号,ハリス:ユニチカ・ハイループ4号
    ハリ:がまかつ・丸海津15号
       (装飾なし2本針)
    仕掛け全長:約170cm
    エサ:青虫,本虫
    釣果:マダイ24.0cm,青ベラ24.0cm

  Cダイワ・ランドサーフ33号-405 & ダイワ・パワーサーフ4000QD
    道糸:ナイロン4号+力糸ナイロン8号;8m
    オモリ:六角30号+15cmL型遊動天秤
    モトス:ユニチカ・ハイループ8号,ハリス:ユニチカ・ハイループ4号
    ハリ:がまかつ・丸海津13号
       (パール赤玉+赤チューブ付き2本針)
    仕掛け全長:約170cm
    エサ:本虫
    釣果:なし

  Dフェローパック20-210 & キャピタル2000
    道糸:ナイロン3号
    オモリ:円盤15号+キス天秤12cm
    モトス:3号
    ハリス:2号
    ハリ:ケン付き流線9号(市販2本針仕掛け)
    エサ:本虫,青虫
    釣果:マコガレイ17cm

  EグランドサーフV270 & オリムピック・ランサー150
    道糸:ナイロン3号+力糸ナイロン5号;4m
    オモリ:ジェット天秤15号
    モトス:3号
    ハリス:2号
    ハリ:ケン付き流線9号(市販2本針仕掛け)
    エサ:本虫
    釣果:アイナメ13cm

 


★潮時(尾道)

 2010年05月15日 大潮

 干潮 05:51
 満潮 11:16
 干潮 17:45