'08年06月18日
Report #060 2008年6月15日・全日本キス釣行記
6月15日は数年ぶりに全日本キス投げ釣り選手権大会に参加しました。
以前は全日本キスというと、愛媛県弓削島会場でお世話になり、ちょっとした遠征気分で
弓削島〜佐島へ釣行していたのですが、いろいろと釣り物と釣りパターンに思うところが
あり、今回はホームグラウンドである福山市沿岸への釣行を考えて最寄会場である
笠岡会場にお世話になりました。
午前0:00に自宅を出発し一旦岡山県笠岡市の神島外港にて午前1:00に大会エントリー。
既に岡山協会の皆さんは渡船への荷物積み込みの準備中でしたが、クーラーボックスの
大きさからキス以外にも他魚の大物を狙われている雰囲気が伝わってきます。
午前1:30に釣行開始すると、岡山協会の皆さんは渡船にて真鍋島や北木島方面へ出陣され
ました。
私は、また来た路を途中まで引き返してホームグラウンドの一つ、福山市鞆町の鞆消防署前
に午前2:30到着。
途中、『かめや釣具・福山店』で本虫1,500円と青虫500円,スーパーコウジ5個と本コウジ3個
を購入しましたが、実はある秘策が・・・
今回の釣り場である鞆消防署前では、5月から6月に居付きの大型アイナメが釣れることが
これまでの釣行にて確認されていますが、一か八かのアイナメ狙いにコウジ系のエサを
買ったという訳であります。
また、良型キスを夜釣りで狙う場合にはチロリが一般的ですが、鞆消防署前ではキス以外
にもホゴ(ガシラ)やチヌ,ハネ(セイゴ)など他魚の魚影も濃いため、万能エサである本虫と
青虫を買いました。
あとはイメージ通りに獲物が掛かってくれるかどうか・・・
1. まずは一級ポイントゲット
鞆消防署前に到着した時点で先客はゼロ。
いつもの個人釣行では夜明け頃の釣り場到着なので混雑しており、一級ポイントがなかなか
取れないものですが、今回は真夜中の到着とあって一級ポイントが無事ゲットできました。
早速3本竿にそれぞれ異なる仕掛けをセットし、欲張り釣りの開始。
まず一本目はハリス6号に丸せいご16号一本針仕掛けの、一発コウジ号。
二本目は丸海津14号二本針仕掛けに手堅く本虫で大物を狙い撃ちする、エース本虫号。
三本目は丸海津12号二本針仕掛けに二匹掛け青虫でキスを誘う、魅惑の青虫号。
これらの準備完了したのが午前3:00。超眠たい時間です。
竿先のケミホタルは北東からの強風で叩かれて、常に揺れています。
何か起こらないかな〜?と竿先を眺めていると、突然本虫号の竿先が叩かれたように
揺れて、同時にパワーサーフQDから道糸が走り出ました!
本日第1号のアタリですから、慎重にアワセてリーリング。
上がってきたのは22cmのキスでした。
このキスをクーラーボックスに入れて、エサを付け替えて仕掛けを投入した直後、
青虫号の竿先がビビビッと揺れたかと思うと一気にグイッと押さえ込まれました!
こちらはリーリング中にもグリグリと良く引き、抜き上げる際にもなかなかの重量感!
釣った直後の実寸では26cmのキスでした。
時刻は午前3:30。丁度干底からの満ち上がり始めにキスの活性が上がった模様です。
今日も絶好調だ、と全日本キスとしてはレベル低ですが、満足感一杯です。
そうこうしていると、またもや本虫号の竿先が揺れてQDから道糸が走ります。
今度はキス的な巻き上げ感ではなく何となく重いだけ。
グチ?それとも・・・上がってきたのはホゴ(ガシラ)19cmでした。
もう少し大きければ刺身でいただけるのですが、このサイズなら唐揚げ用にとキープ。
ここで第一回のピークが終了しましたが、時刻はまだ午前4:00。
次のキスの群れが来るまで小一時間休憩になるでしょう。
(過去の経験からここのキスは一時間おきに回遊してくる模様)
2. 夜が明けて雰囲気一転!
午前4:30を過ぎると、曇り空ながらだんだん明るくなってきました。
と、同時に竿先にコンコンと小刻みなシグナルが絶えなくなります・・・
本虫号,青虫号ともに、仕掛けを上げると針の数だけハオコゼがぶら下がっています。
この釣り場では、潮の流れが盛んな時間帯は必ずハオコゼの入れ食いになります。
こうなると、エサをやや大きく付けて本命魚が回遊するまでの間に少しでも針にエサが
残るようにするか、もしくは竿を手持ちにして仕掛けをサビく釣り方を取るか、どちらかで
キスの釣果が伸びるものなのですが、今日はハオコゼの数が半端ではなさそうです。
ここは青虫号の仕掛けを競技キス5号三本針に交換し、サビキ釣りでキスを狙います。
過去の実績から、80m付近に投入してから足元まで丹念にサビいて探ります。
すると、次々と元気良いアタリが手元に伝わり、10.5〜21cmキスが3連で釣れてきました。
しめしめ、ここからは数狙いに変更することにしよう。
しかし、キスの群れが散発なのか、後が続きません。
辛抱強く打ち返すうちに、一匹,また一匹とキス14〜19.5cmやギザミ(赤ベラ)15cmを拾い
釣りします。
そうこうしているうちに、潮の流れが緩やかになり、北東の風も弱くなってきました。
最後に満潮潮止りから下げ始めのワンチャンスが近付いてきました。
時刻は午前8:00を過ぎました。
丁度青虫も使い切ったので、青虫号は居付きのアイナメ狙いとしてコウジ2号に変身。
コウジ1号のエサも新鮮な本コウジに付け替えて、アイナメポイントである50〜70m付近を
集中的に攻めます。
3. 下げ潮に変わって
潮の流れが下げ潮に変わった午前8:30頃、久々に本虫号の竿先がグイッと入りました。
実は少し前にも同じようなアタリがあったのですが、針が大きいせいか食い込まずエサの
尻尾だけが喰いちぎられていたため、仕掛けは丸海津11号に落としていたのです。
今回は、二回目のアタリまでじっくり待ってからアワセたので、しっかり針掛かりしました。
そして上がってきたのは20cmほどのキス。
また魚の活性が上向いてきたか?と期待しましたが、またしても後が続かず・・・
投げる度に、ハオコゼが針の数だけ釣れてくる状況に戻ってしまいました。
残り時間は約1時間。
午前9:00を過ぎると、下げ一分〜二分でいよいよアイナメの実績時間帯です。
時々コウジ1号,2号に誘いを掛けたり、潮の流れで仕掛けがポイントから外れれば
すぐに投げ直して、アイナメよ来〜い!と必死の攻撃。
そして午前9:20。
コウジ1号の穂先がビビビッと震えました。
「うそ!?」
取り敢えず、3年ほど前に購入してから一度も使ったことのないタマアミを釣り座の右側へ
置き、竿先を凝視します。
QDが走ればホンモノなのですが・・・
いくら待っても竿先はピクリともしません。
もしかしてカジリ逃げ?
まだ諦められずに、竿先を凝視します。
そして2,3分後にようやく2回目のアタリがあり、同時にQDが1/4周ほど滑りました!
しかしまだQDの滑りが足りないかも?と不安でアワセる勇気が湧いてきません。
さらに2,3分待ちましたが竿先にもQDにも変化がなく、とうとう辛抱たまらず効きアワセを
入れました。
するとズシン!と重量感が伝わってきたので、一発大アワセを入れてリールを巻きます。
リールを巻いている間にもグリグリと魚の引きが伝わってきて、これは間違いなくアイナメ!
とワクワクしながらリーリング。
水面に姿を現したのは紛れもなく大物のアイナメでしてやったり!
足元は高さ3mほどの岸壁でこれまでにも34cmのアイナメを抜き上げたことはあるのですが、
ここは折角用意したのでタマアミで魚をすくい上げてみました。
丁度観光のご家族連れが通り掛かられたので、カメラのシャッターをお願いして記念撮影。
(写真を撮って頂きました方、どうも有難うございました。)
現地で検寸の結果は35cmの、丸々と太ったアイナメでした。
納竿予定が午前9:45ですから、残り時間15分。
エサはスーパーコウジしか残っていませんが、急いで新しいエサで打ち返します。
しかしこれ以上の釣果を追加することなく時間切れで納竿。
狙い通りに良型のキスとアイナメをゲットできて大満足の一日となりました。
4. 審査会場では・・・
すぐに車を走らせて、丁度1時間後の午前11:00に審査会場である笠岡市神島外港へ到着。
検寸には本賞:キス26cmと他魚:アイナメ35cmのどちらを提出しようか迷ったのですが、
ここは男らしく大きい方のアイナメを提出。
公式検寸の結果は35.1mmと、自己記録では3番目のアイナメとなりました。
一方キスの最大サイズは釣りたての状態からかなり縮んで25.2cm。
こちらは『かめや釣具』さんのキス釣りダービーに審査提出することとなりました。
他には、19.5〜22cmキスが4匹,10.5〜17cmキス3匹,15cmギザミ(赤ベラ)1匹,
13.5〜19.0cmホゴ(カサゴ)2匹が本日の釣果となりました。
ちなみに、真鍋島,北木島などの笠岡諸島へ釣行された岡山協会の皆さんは、ほぼ全員が
20〜27,28cmのキスを10匹前後釣られており、中には50匹以上も釣られた方も。
さらに、40cm以上のマダイやチヌ,30〜35cmのシログチも多く提出されており、本賞,他魚
ともに賑やかな審査風景でした。
当日笠岡会場でお世話になりました岡山フェニックスサーフ様はじめ岡山協会の皆様、
どうも有難うございました。
5. Data
★竿 & リール & 仕掛け
@ダイワ・ランドサーフ 33-405 & ダイワ・パワーサーフ4000QD
道糸:ナイロン5号+力糸ナイロン8号;8m
オモリ:ロケット天秤30号
ハリス:ユニチカ・グンター6号 (1本バリ)
針:がまかつ・丸せいご16号
エサ:本コウジ
Aダイワ・ランドサーフ 30-405 & ダイワ・パワーサーフ4000QD
道糸:ナイロン5号+力糸ナイロン8号;8m
オモリ:ロケット天秤27号
モトス:東レ・銀鱗Z6号〜8号,ハリス:サンライン・パワード3号〜ユニチカ・グンター4号
ハリ:がまかつ・丸海津11号〜14号 (2本バリ)
エサ:本虫
Bシマノ・ハイパワーXプロセレクト405EX & シマノ・パワーエアロGT4000
道糸:ナイロン5号+力糸ナイロン8号;8m
オモリ:ロケット天秤27号
B-1
モトス:東レ・銀鱗Z6号,ハリス:サンライン・パワード3号
ハリ:かわせみ・改良海津12号 (2本バリ)
エサ:青虫
B-2
モトス:クレハ・シーガー2.5号,ハリス:東レ・トヨフロン1.2号
ハリ:ハヤブサ・瞬速キス5号 (3本バリ)
エサ:青虫
B-3
ハリス:ユニチカ・グンター6号 (1本バリ)
針:がまかつ・丸せいご16号
エサ:スーパーコウジ
★潮時(尾道)
2008年6月15日 中潮
干潮 02:43
満潮 08:13
干潮 14:49
満潮 21:39