'13年01月15日
Report #089  2013年呉サーフ初釣り例会 (呉市安浦町・野呂川河口)


2013年1月13日、呉サーフ初釣り例会が呉市安浦町の野呂川河口で開催された。

この時期の狙い物はハゼのランクサイズ(25cm以上)。
その他にも、30〜40cmのマコガレイやチヌ,50〜60cmのスズキも実績がある釣り場なので、
他クラブのサーフ会員さんも多く来られる釣り場だ。
そこで、例会審査基準も「ハゼを含む複数長寸」となっており、ハゼを最低1匹と他魚を2〜3匹
釣ることがノルマとなる。

ちなみに私自身の今年の初釣りは正月休みに家族旅行を兼ねて某島へ遠征?したのだが、
フグ以外に釣果はなくストレスが溜まっていたので、今回のクラブ例会は何が何でも釣果を
得るゾと気合を入れて参加した。

とはいっても、ヘタレなのでこの時期に夜釣りはしない。
夜明け少し前に現地入りして、日が射してからの釣り開始計画で、午前4時に自宅を出発。

予定通り6時半頃例会会場に到着して、寒い中夜釣りをされていたクラブ員に状況をうかがう。

そんな中、N元氏の悲鳴?が聞こえてきた。
(何を言ってるのか分からないがとにかく悲鳴だ。)

駆けつけてみると、ハネを釣り上げていた。
早速クラブ員からは、
「こりゃぁ50cmギリギリじゃのう。」
「まだ小さいけぇリリースじゃ。」
「まさかこんな小さいセイゴをキープするんか?」
「どうせアタリも見ずに釣ったんじゃろ?」
いろいろとヤジが飛んでくる。



そんなヤジの中でもN元氏、テキパキとハネを〆て仰天させ、血抜きを済ませて
メジャーで検寸。50cmのAランク魚でした。
ここで記念撮影。おめでとうございます。



寒さに震えていたクラブ員も、車の中で寝ていたクラブ員も、このハネで急に元気が出てきた。
皆さんせっせと仕掛けを打ち返し始めた。

ここで私も釣り座を確保して釣り支度開始。

3本の仕掛けを遠近投げ分けたところで、朝日が射してきた。



この日は1月にしては珍しく無風で波も無く穏やかなコンディション。
水質も濁りなく潮流は速過ぎず遅過ぎずで、魚の活性アップが期待できる。

エサの本虫と青虫を大きく付けて、ハゼ,カレイ,チヌ何でも来い!とアタリを待つ。
ところが、アタリが有っても小刻みに竿先が震えるフグのアタリだけ。
時々仕掛けを動かして誘い掛けとエサ取りフグの追い払いをしてみるが、10分も経つとエサが
無くなるので打ち返す。
特に足元のカケ上がりに投入した仕掛けはフグにたかられているようで、こまめに仕掛けを
上げてハリスのチェックとエサの付け替えをしてみる。

すると、7:40に魚の手応え。
巻き上げてきた仕掛けの、上バリにフグの姿と下バリにも…小さなカレイが付いている。
あまりに小さいカレイなのでリリースしようかと思いながら取り込んだが、よく見ると劇レアな
イシガレイではないか。
イシガレイを釣ったのは10数年ぶりだろうか。



運悪くハリを飲み込んでいたので、17cmほどの赤ちゃんガレイであるがキープした。
一応、審査対象だし。

どうやら岸壁際のカケ上がりで魚の活性が高いようなので、3本中1本は常時このエリアに
仕掛けを留めておく。
残り2本は100mほど遠投してから5分に1回程度仕掛けを数mズル引きして岸壁際の
カケ上がりまで帯で探りながらアタリを待つ。

時々アタリがあるのはやはりフグなのだが、フグはフグでもフグ中のフグ、King of FUGU
トラフグが釣れた。(食べたいナ〜)
こちらは自身で調理ができないので、わ会長に差し上げる。



そんなこんなしていると、9:00にやはりチョイ投げ仕掛けにフグではない手応えが…
本日の本命、マハゼ登場!
21cmほどの中型サイズだが、例会審査を受ける権利を得たことになる。
マハゼなら中型サイズでも大歓迎なのだ。



あとは他魚で何らかの大物をゲットできれば例会での検寸がかなり有利になる。
ここでマハゼが釣れたエリアを攻め続けるよりは、沖合70〜100m帯に点在する藻場周りで
エビ,カニ,ゴカイ類を待ち構えているカレイにチヌ,スズキを狙おうか…
と作戦を練りながら100mほど投げた仕掛けをズル引きしてみた。

すると、上手い具合に藻の根っこ?にシンカーが引っ掛かった。
ジワリと竿をあおり、シンカーを藻の根っこ?から1mほど引き離す。
そして竿を三脚へ…

ここでしばらくわ会長はじめクラブ員の皆さんと談笑。
私は談笑しながらも目は3本の竿先を監視し続けており、生体反応が無いナ…
と思っていると、少し離れた所でS石氏が「M本さんアタッてるよ〜」と呼んでいる。

早速駆けつけるクラブ員達。
「このアタリはアイナメの大物じゃ〜」とか、
「いや〜チヌかも知れんね〜」とか、
「ハゼならかなりの大物じゃないかの〜」とか
いろいろな妄想発言が出てきて、タモ網の準備も整っている。



ギュンっとアワセを入れて、慎重にリーリングするM本氏。
一同水面を凝視。

すると、天秤の後ろをクルクル回転しながら追尾してくる生物発見!
「フグじゃん。」
一同解散。元の談笑会場に戻ってしまった。

ここで私は先ほど藻の根っこ?際に配備した仕掛けを軽く引きずってみたみた。
(私:もしもし誰か食い付いていませんか?)
するとグリンと手応えが。
(獲物:何ですか?食い付いてますけど?)
すかさず大アワセを入れる。
(私:ボクに釣られてみる?)

そんな掛け合いのあと、竿にはズシリと重量感が。
続いてギュ〜ンと締め込み。
慎重にリールを巻くと、何となく左方向へラインが引張られているような。
もしかして左側で竿出しされているK沢さんとオマツリしたかな???
と思ったら今度はラインが右方向へ引張られている。
あ、何か大物掛かったみたい。

残り40mあたりまでラインを巻き取った頃から、今度は岸壁の付け根目がけて獲物は
力強く突進潜行し始めた。

この引きはもしかしてスズキの大物だろうか?

なかなか姿を見せない獲物に少々興奮し始めた私。
獲物の引きに合わせて寝かし気味にしていた竿を立てて浮かせると…
ボカ〜ンと大きなカレイが姿を現した。
「40cmくらいあるかの〜」
「男の子じゃろ、抜けぇ抜き上げろ〜」
「このカレイ元気エエのぉ〜」
今回はヤジというか声援が聞こえてきた。

「お願い!タモ網ですくって〜!」

と、へなちょこ釣り師は安全策を採りつつ、
「あ〜網で魚追い掛けんといて〜」
「いや〜網を魚に被せんといて〜」
とタモ網担当のN村氏に命令口調でアシストをお願いして、4回目か5回目の網入れで
カレイの取り込みに成功!



検寸の結果40cmには少し足りなかったが、37cmの良型マコガレイだ。
産卵後の痩せた魚体であるが、今まで釣ったカレイで一番良く引いたので大満足である。



この後3本の仕掛け全てをマコガレイの釣れた80〜90mラインに配備したが、丁度満潮の
潮止まりでフグのエサ取りが激しくなったこともあり釣果を追加することなく例会終了時間の
12:00となった。

一方、先ほどはクラブ員全員の前で取り込んだ獲物が期待外れのフグで少しガッカリした
M本氏であったが、例会終了間際にまたしてもクラブ員全員の前で例会最長寸となる
マハゼ24cmをゲットされました。



例会審査ではクラブ員の釣った魚を全て検寸し、ハゼを含む複数長寸の条件を満たしている
人でじゃんけんをして審査匹数を決定する。

匹数トップはK沢氏で、マハゼ3匹とセイゴが1匹の合計4匹。
次が私で、マハゼ1匹とマコガレイ,イシガレイ1匹の合計3匹。
他のクラブ員はマハゼを1〜3匹なので、審査匹数決定のじゃんけんはK沢氏と私で戦うことに。
結果、私のチョキ1本勝ちで3匹長寸と決まり、私の例会優勝となった。

じゃんけん決戦でパー即負けしたK沢氏、余程悔しかったのか例会がお開きになりクラブ員が
一人また一人と帰路に就いた後も釣り粘り、最後の最後に30cmマコガレイを釣り上げたのだが
時すでに遅いっすよ。



でも楽しい一日でした。
またクラブの皆で並んでワイワイ楽しい釣りがしたいですね。


Data

 ★竿 & リール & 仕掛け

  @シマノ・ツインパワー405CX & シマノ・スーパーエアロEV
    道糸:アトミックスライダー3号+力糸ナイロン4〜12号
    オモリ:Lキャッチ天秤27号
    モトス:ユニチカ・ハイループ8号,ハリス:ユニチカ・グンター4号
    ハリ:がまかつ・丸海津14号 (2本バリ)
    エサ:本虫
    釣果:マコガレイ 37.0cm

  Aリョービ・GFXヘリカルZプロスカイヤー27-405 & ダイワ・パワーサーフ4000QD
    道糸:ナイロン4号+力糸ナイロン8号;8m
    オモリ:Lキャッチ天秤27号
    モトス:ユニチカ・ハイループ8号,ハリス:ユニチカ・グンター4号
    ハリ:がまかつ・丸海津13号 (2本バリ)
    エサ:本虫,青虫
    釣果:マハゼ20.6cm,イシガレイ16.6cm

  Bダイワ・ランドサーフ 33-405 & シマノ・スーパーエアロEV
    道糸:ナイロン3号+力糸ナイロン4〜12号
    オモリ:ニシオカ天秤30号
    モトス:ユニチカ・ハイループ8号,ハリス:ユニチカ・グンター4号
    ハリ:がまかつ・丸海津14号 (2本バリ)
    エサ:本虫,青虫
    釣果:なし


 ★潮時(呉)

  2013年1月13日 大潮
   干潮 04:21
   満潮 10:52
   干潮 16:50
   満潮 22:43