'09年04月05日
Report #067 2009年3月29日・横島 横田港釣行記
呉サーフ3月例会ということで、花見ガレイ&アイナメ狙いの釣行。
手のひらカレイ一匹という貧果に終わった呉方面初釣行;呉サーフ新年総会(阿賀港)の
リベンジ遠征も考えたのだが、ちょろ2号も一緒に釣りに行くというので今回は地元釣行で
通信制での参加をお願いしました。
さて、あとは釣り場をどこに選ぶか…
日曜日の釣行では場所取りが釣果を左右するのだが、季節的にはカレイ,アイナメともに
産卵後の体力回復期にあるため比較的型の良い獲物が狙え、その分混雑が予想される。
ちょろ2号でも釣れるポイントとなると、昨年11月の釣行でカレイを釣っている鞆の浦が一番
に思いつくが、花見ガレイの釣果情報が絶えない釣り場だけに混雑するのは確実だろう。
他には、田島・幸崎の波止や横島・横田港と横山海岸,向島・立花海岸が候補に挙がるが、
鞆の浦以外に花見ガレイの釣果実績があるのは幸崎の波止,横山海岸,立花海岸のみ。
しかし一日粘って20〜25cmクラスを一枚がやっとこさ。
横山海岸と立花海岸はカレイ以外にもキス,チヌの釣果も期待できるが、どちらかというと
水深が浅いこれらのポイントは水温が上昇する4月以降に期待度が高い。
今回は私自身の釣りポイント新規開拓も考えて、釣果実績が全くない横島・横田港に入釣
することにした。
1. いきなりアイナメ登場!
当日は大潮からの変わり目の中潮ということで潮位差も大きく、6:32の干潮(潮位:62cm)
から12:19の満潮(潮位:330cm)までかなり早い潮流になる模様。
何となく大物の釣果が期待できる。
現地には6:40に到着したが、ちょうど干底の真っ最中。
ここから潮が満ち上がり始める瞬間が最初の狙い時になるだろう。
大急ぎで釣りの支度をするのだが、まずはちょろ2号の仕掛けから。
本人はメバルとカレイがまだ釣ったことがないので釣りたいらしい。
サビキ仕掛けに青虫をチョン掛けしたメバル狙いと、カレイ針11号の毛針付き市販2本針
仕掛けに青虫を付けてチョイ投げのカレイ狙い。
2本の仕掛けを投入してから、自分の支度に取り掛かる。
まずは自作の撒き餌カゴ付き天秤にはアミエビを詰め、丸海津16号2本針仕掛けには本虫
と青虫をたっぷりとミックス掛けして、波止の延長線上の漁船航路筋へ一本投入。
もう一本同じ撒き餌カゴ付き仕掛けは波止外向きに投入したが、こちらは本虫だけを刺す。
いずれも撒き餌カゴの空気抵抗が大きいので50〜60mしか飛ばない。
三本目は、硬調子ロッドに六角オモリ30号付きの普通のL型天秤と、先と同じ2本針仕掛け
に本虫を刺し、波止外向きに100mほど遠投し、時々仕掛けを動かして誘いを掛けながら
広く探ってみる。
さらに四本目、超軟調子ロッドで2本針仕掛けの下針にユムシを、上針には本虫と青虫の
ミックス掛けを刺し、波止の外向き60m付近の掛け上がりに仕掛けを止めておく。
最後に五本目、普通に2本針仕掛けに本虫を刺し、やはり60〜70m付近の掛け上がりを
攻めてみる。
何とか自分の釣り支度も一段落し、竿先を凝視してアタリを待つ。
すると、遠投して時々誘いをかけながら70〜80m付近の駆け上がりに仕掛けを止めていた
硬調子ロッドの竿先が小刻みに震えた。
雰囲気的にはアイナメかチヌがエサの端を咥えてしゃぶっているような感じなので、慌てず
放置してしばらく待ってみる。
2,3分で竿先の動きが止まったので、軽く聞きアワセするが魚の感触がない。
しまった、食い逃げされたか?仕掛けを動かさずそのままもう一度放置。
さらに2,3分待ったが竿先にはシグナルはない。
念のため今度はやや大きめのアクションで聞きアワセを入れると、今度は魚の感触あり!
ラインを張ってから大きくアワセを入れてリーリング開始。
するとグリグリと潜るのか首を振っているのか、恐らくアイナメの手応え。
波止から20mくらいの海面に浮き上がったのはやはりアイナメで、まずまずの良型。
でもタモ網までは不要だろう、余裕で抜き上げ可能な大きさなのでゴボウ抜きした。
8:50 狙い通りアイナメ29cmゲット
検寸の結果は29cmで魚拓申請すればギリギリ30cmのAランクに届くか?
ま、プリプリに太っているので刺身で美味しくいただけるのが嬉しい。
魚の居所も分かったので、あちこち投げ分けていた仕掛けを全て波止の外向きに投げ換え、
50〜80mラインに散在する掛け上がりを攻める。
ところが、ここでトラブル発生。
撒き餌釣りの仕掛けを時々打ち返してアミエビをせっせと撒き散らすのだが、回収した
仕掛けはことごとく天秤に絡んでしまい役に立っていない。
どうやら六角30号のオモリよりもアミエビを詰めた撒き餌カゴの方が重いので、飛行中に
天秤がグルグル回転してしまっている。
現場でできる対策はなく、天秤を作り直す以外に仕掛け絡みの対策は不可能と判断し、
これにて撒き餌釣りは終了。普通にL型天秤で釣ることに作戦変更した。
しかしまたまたトラブル発生。
昨年数々の大物をゲットしてくれたツキ竿でもあるランドサーフ33号で、パーマした力糸が
ガイドを叩いたせいで第2,第3ガイドが木っ端微塵に…
いきなり主力ロッドが戦線離脱。
ガイドが木っ端…微塵やっちゃいました〜
戦力ダウンだが4本あれば何とかなる、今が時合だと引き続き竿先を凝視する。
2. 続いていろいろな魚からシグナルが
海底は障害物のまったくないヘドロ底のようで、水深は100m沖で8〜9mくらい。
60mラインの掛け上がりが一番傾斜がキツく、これより手前が水深5〜6mだろうか。
ちょうど満ち上がりの潮目もはっきり出てきたところなのだが、意外と仕掛けは流されずに
じっとしているので、仕掛けを積極的に動かして魚にアピールを繰り返す。
するとまた硬調子ロッドの竿先が、今度はアイナメのときよりも激しく震えた!
しかも2回,3回とかなり激しくアタッている。
これはもしやアイナメの大物ではないか?と期待一杯に大急ぎでタモ網を用意する。
そして聞きアワセるとグリグリッと魚の感触!!
ヨッシャ〜と大アワセを入れてリーリング開始するが軽いゾ…
クリクリと魚が動く感触はあるので何か掛かっているようだが、アイナメの大物を期待して
いただけに少しガッカリ?
ところが浮いてきた魚を見てビックリ!
何と劇レア・ネズミゴチの超大物ではないか!!!
案外アイナメの時よりも慎重に抜き上げた。
検寸すると何と31.7cmもある。自己記録更新!
9:40 ネズミゴチの自己記録更新!31.7cm
どうやら時合真っ只中の様子。
魚からのシグナルは70〜80mラインの掛け上がりに集中しているので、特にこの近辺は
重点的にトレースして誘い掛けを頻繁に行い、次のアタリに備える。
そんなこんなで自分の釣りに熱中していたのだが、息子はというと「いいな〜、いいな〜」
と言いながら結構まじめに仕掛けを投げては巻き、また投げては巻きを繰り返している。
息子にも1匹くらい魚を釣ってもらはねば、「もう一緒に釣り行かない」と言いそうな雰囲気。
メバル狙いの波止際はエサ取りすら居ないので、こちらも2本針の投げ釣り仕掛けに変更。
ただし、仕掛けは投げ込まずに波止際から2,3mのところで底まで沈め、その真上の海面
にアミエビを一掴み落としてみた。
これならクジメかホゴがアミエビに寄ってきて仕掛けに食いついてくれるかも知れない。
という作戦を息子に説明していると…
突然ガラガラガラ!と今アミエビを撒いたところの竿が吹っ飛んだ。
思わず竿を手に取りアワセを入れると何やらものすごい手応え。
これはとんでもない大物が来た、と竿を息子に持たせてやる。
息子、強烈な魚の引きにパニックになりながら必死にリールを巻く。
仕掛けにはシルバーの魚体が掛かっているのがチラリと見えた。セイゴだ。
息子も必死だが魚も必死。右へ左へ横走りして潜って、幸いエラ洗いだけしなかった。
魚が走って水面下1m以内まできた瞬間にタモ網を突っ込む。
1回目は魚にかわされたが、2回目に上手く魚体を網に収めることができた。
息子にとっては初めて見る魚。
「これ何ていう魚?」
「セイゴ。もうちょっと大きくなったらハネ。もっと大きいのはスズキ。」
「大きくなると名前が変わるんやで。」
検寸すると42cmもある。息子は初めての大物に大喜び。
私でもこんな大きなセイゴはまだ1回しか釣ったことがないのに…(レベル低)
「母ちゃんに自慢するけぇメールしといてぇな。」と言い残し、息子は仕掛けを投げ返していた。
やれやれ。
「っていうか、エサ付けたのも仕掛け放り込んだのも撒き餌したのも父ちゃんなんやけど…」
「知っとるで。でもリール巻いた人が釣ったことになるんやろ。」
もう一度やれやれ。
10:50 息子満面の笑み!セイゴ42cmゲット!!!
息子に負けてられない。
気分を変えようと、60mラインまで誘い掛けして寄せてきたのだが無反応だった仕掛けを回収
するためリーリングした矢先に、ググッと手応えが。
はは〜ん、エソか?と予想した通り、30.7cmのトカゲエソ登場。
ランク物ではないがキープしておく。
以前ならこのサイズのエソは放流していたが、上手く調理すれば美味しい魚であることが
発覚したので最近はお土産に取っている。
我が家では、エソは三枚におろして皮を引き、中骨に沿って切れ目を入れてからカラっと
唐揚げにして小骨も丸ごと食べている。
あっさりした白身でなかなか評判が良いのだ。
さて、あとは本命魚:カレイが釣れてくれれば申し分ない。
潮位もかなり高くなってきたので、そろそろ満潮だろう。
下げ始めのワンチャンスに賭けて、期待を込めて仕掛けを打ち返したのだが、ちょうどこの頃
から東風が強くなる。
海面には流れ藻やゴミが多くなり道糸に掛かること度々。
その道糸も風に流されて大きく弛みが出てアタリも取り難くなってきた。
例会の審査時間まであと僅か。
エサの本虫も残り僅か。
必死で打ち返すが釣れてくるのはヒトデばかりになった。
結局これ以上釣果を増やすことなく、13:00に例会審査は締め切り。
2匹長寸でネズミゴチとトカゲエソが審査魚となり、嬉しいことに3位との連絡を頂いた。
カレイにはフラれたが、魚拓を取れば30cm;Aランクになりそうなアイナメはゲットできたし
久しぶりに31.7cm;Bランクのネズミゴチも釣ることができた。
息子は立派なセイゴを釣ったし親子ともに満足できたので、14:30に納竿した。
3. Data
★竿 & リール & 仕掛け
@リョービ・GFXプロスカイヤ-30-405 & シマノ・スーパーエアロEV
道糸:ナイロン3号+力糸ナイロン4〜12号
オモリ:六角30号+L天秤
モトス:東レ・銀鱗Z8号,ハリス:三菱化学・ジョイナースペシャル5号
ハリ:がまかつ・丸海津16号
(赤色&パール白色φ5mm玉+赤チューブ付き2本針)
仕掛け全長:約120cm
エサ:本虫1匹掛け
釣果:アイナメ29cm,ネズミゴチ31.7cm,トカゲエソ30.7cm
Aシマノ・ツインパワー405CX & シマノ・パワーエアロGT4000
道糸:ナイロン5号+力糸ナイロン8号;8m
オモリ:ロケット天秤27号
モトス:東レ・銀鱗Z8号,ハリス:三菱化学・ジョイナースペシャル5号
ハリ:がまかつ・丸海津16号
(パールピンク&蛍光赤φ5mm玉+赤チューブ付き2本針)
仕掛け全長:約120cm
エサ:本虫1匹掛け
釣果:なし
Bダイワ・ランドサーフ 30-405 & ダイワ・パワーサーフ4000QD
道糸:ナイロン4号+力糸ナイロン8号;8m
オモリ:六角30号+L天秤(撒き餌カゴ付き)
モトス:ユニチカ・ハイループ8号,ハリス:ユニチカ・グンター5号
ハリ:がまかつ・丸海津16号
(パールピンク&蛍光緑φ5mm玉+赤チューブ付き2本針)
仕掛け全長:約140cm
エサ:本虫&青虫ミックス掛け
釣果:なし
Cリョービ・DX煌 サーフスカイヤー420 & シマノ・パワーエアロGT7000
道糸:ナイロン5号+力糸ナイロン8号;8m
オモリ:ロケット天秤27号
モトス:ユニチカ・ハイループ8号,ハリス:ユニチカ・グンター5号
ハリ:がまかつ・丸海津16号
(パールピンク&赤色φ5mm玉+赤チューブ付き2本針リ)
仕掛け全長:約140cm
エサ:ユムシ,本虫&青虫ミックス掛け
釣果:なし
Dリョービ・レグノ 2260M(1.8m) & リョービ・アプローズXS1000i
道糸:ナイロン2号
オモリ:六角8号+キス天秤
モトス:6号,ハリス:3号
ハリ:カレイ専用11号(毛針付き市販2本針仕掛け)
エサ:青虫
釣果:セイゴ42cm
Eコンパクトロッド2.1m & 小型スピニングリール
道糸:ナイロン3号
オモリ:六角8号+キス天秤
モトス:6号,ハリス:3号
ハリ:カレイ専用11号(毛針付き市販2本針仕掛け)
エサ:青虫
釣果:なし
★潮時(尾道)
2009年3月29日 中潮
満潮 00:32
干潮 06:32
満潮 12:19
干潮 18:41